この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
硝子の初恋
第5章 名前は特別の証?
「まゆちゃんと、沙有里ちゃんだっけ? また会えたねぇ」

緩やかなくせのある栗色の、襟足の少し長い髪。その髪を手ぐしで整えながら、侑吾はベットから身体を起こす。

「はははははいぃ─────ッ」

沙有里が思い切り吃り、侑吾はクスリと笑った。あどけない……侑吾はどちらかといえば、可愛らしい顔をしている。

「えーと、ゆーご先輩……ですよね? あの私……」

誰とでも仲良く話せるいつもの沙有里がいない。いるのは、恋をした"乙女"な沙有里。
まゆなは、沙有里の背中を突つきながら、侑吾に話しかけた。

「神崎まゆなちゃんでしょ? 眞斗の本命ちゃん」

「え?」

「侑吾ッ!!」

侑吾の言葉に、まゆなよりも、高臣が大きな声を出した。

「照れない照れない。俺、佐野 侑吾[さの ゆうご]。眞斗とは、ガキの頃からの付き合い」

よろしくーっと、侑吾はまゆなと沙有里と握手を交わす。

「なななな何部ですか?!」

「……何か、沙有里のキャラがおかしくねぇか?」

「あははは……」

テンパる沙有里を怪訝そうに見る高臣。まゆなは乾いた笑いを返すしかない。

「ん〜、俺? バスケ部」

「ッぽいです! ダンクとか、バシバシ決めてそう!!」

完全目がハートの沙有里。キラキラした瞳で侑吾を見上げている。
/367ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ