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メイ
第2章 おじさん
そう。みんなまぼろし。
私の妄想でしかない。
私の妄想の中での出来事。
私にはそんな度胸はない。
だって主婦ですもの。人妻ですもの。

そんなある日のこと。
うちにおじさんが居候する事になった。
おじさんは母の弟で、定職につかずフラフラしていたが、先日ようやく中途採用された飲食店がこの不景気とご時世の煽りを受けて閉店。
家賃を払えなくなったおじさんは、うちに来る事に、なっていた。
それが今日だ。
おじさんと旦那は初対面だが意気投合してしばらく厄介になる事になった。
次の就職先が決まるまでの間だけという条件付きだが。
「芽郁ちゃん。ずいぶんと久しぶりじゃない。
元気だったの?
…おじさんも元気そうね。うふふ
「旦那さんには悪いことしたね。
とんだ厄介者が来て。
…気にしないで。我が家だと思ってくつろいでね。うふ
「結婚もしない独身男だしね。あちこちフラフラした生活ばかりさ。
…おじさんたら相変わらずね。
可愛い「姪っ子」がいて良かったわね。おじさん
私とおじさんは仲が良くなかった。
私自身がおじさんがあまり好きではなく学生の頃からなるべく関わらないようにしてきた。
人間、合う人合わない人がいる。
今は私も大人だしそれなりに愛想良く振りまいて、なるべく嫌われないように努めている。
そんな私を勘違いしたのか、おじさんは馴れ馴れしくしてきた。
旦那は旦那で我干渉せずと背中を向けて部屋に閉じこもってはリモート会議ばかり。
お前たち、勝手にしてくれ状態で部屋から一日中出てこない日も多々あるくらい。
…そんなに何が忙しいのかしら?
「さぁねえ。
大企業の事なんて俺には永遠と関わり合いはないだろうねえ。
《私はおじさんは嫌いだが、おじさんの私に対する視線がどうにも気になった。ヤラしい目付き。視線。私の気のせいかもしれない。》
そう思っていたが、ある日おじさんが私の洋服タンスを開けて、ブラジャーやパンティの匂いを嗅いでいるのを見てしまった。
…何?やだぁ!
おじさん?何してるのかしら?
おじさんは、私のパンティのシミが付いている部分を嗅いで興奮しているようだ。
あう。あう。芽郁ちゃん…
やだ?気持ちわるぅ
ミシ…。ミシミシ…
あ!しまった。
!!
メ、メイちゃん?
見たな…俺の秘密を。
お、おじさん…。
今のは見なかった事に…なりませんよね?
おじさんは一気に豹変した。
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