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第1章 　プロローグ

　…
　遅刻がバレていたことに驚く麻美。
「一体、どこからそんな情報を…」
「さっき廊下で、史華にあったから」
「なるほど…あの堅物女め、余計なことを…」
「ぷっ、なるほど堅物女ね…」
「はっ！」
　失言してしまったことに、焦る麻美。
「あなた達、史華のこと陰でそう呼んでるんだ」
「いやっ、違うくて…」
「後で、史華に教えておくわ」
「いやっ、それだけはご勘弁を…殺されてしまいますゆえ」
「ぷははっ、ウケる…」
　麻美の反応に、大爆笑する看護師。
　
　史華を呼び捨てにするこの女性。
■川口 秋奈（かわぐち あきな）
※年　齢：29歳
※身　長：166cm
※３ｻｲｽﾞ：Ｂ77(Bｶｯﾌﾟ) - Ｗ60 - Ｈ84 cm
　史華の1つ上の看護師で、史華とは大の仲良しでもある。
　大きな目に、アヒル口が可愛らしい。
　胸は小さいが、そのルックスと明るい性格で、医師･患者共、男性人気№1を誇る美女。

　ツボにハマり、涙を流して笑う秋奈。
　やっと、笑いが収まると。
「はぁぁっ、はぁぁっ…史華には言わないから安心して」
「かたじけない」
「ぷっ、もう…ところでさ、史華に変わった様子はない？」
「はいっ！？」
「いや、なんか最近付き合い悪くてさ」
「へえー、そうなんですか」
　秋奈の話によると。
　これまでは、月に2,3度は一緒に飲んでいたという二人。
　だが最近、一緒に飲みにいってないとのこと。
　休みの日に電話しても、出ないことも多いという。

　そこで秋奈は思い始める。
　もしや史華に、男が出来たのでは…。
　という、勘ぐりの話であった。