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第8章 「篠塚美咲の場合」

　俺は知り合いの米兵に頼んで、組織の足取りを追った。そんな簡単に米軍が協力しないだろ？その米兵の恥ずかしいネタを晒して脅せば、そんなもん一発だ。どうやら米軍機で沖縄へ運ばれたようだった。
　俺はすぐその足で沖縄へ飛んだ。沖縄といえばやはり基地だ。つまり美咲は、基地内で囚われている可能性が高い。俺は基地に出入りする兵士を捕まえては情報を探り、組織と仲介者を通してコンタクトを取る事に成功する。
　組織との間に入った仲介役は、金髪のロングヘアの美しい女だった。俺はベッドの中で彼女の金髪のアンダーヘアを愛でながら、美咲の行方を尋ねた。

「この彼女なら知ってるわ。最近、基地内で行われたオークションで歴代最高額を叩き出した女子高生よ。中華のスケベジジイが落札して、自国へ連れ帰ったらしいわ」

　密入国ルートで中国国内へ連れ込まれた美咲は、劉家の屋敷で囲われた。豪勢な食事や綺麗なドレスを与えられたが、それが何を目的とするかを、美咲は理解していた。
　その日はすぐにやってきた。メイドに肌を綺麗に洗われ、真新しい下着をあてがわられる。夜が更け、齢九十を越える老主人の寝室に案内される。部屋の中は真っ暗で、窓からわずかに月灯りが差し込み、部屋の中央にある豪勢なダブルベッドを照らしている。まだ幼い二人のメイドにドレスを脱がされ、ブラジャーとパンティの下着姿でベッドに横たわる美咲。これから起こるであろう事を前に覚悟を決める。米兵に輪姦されるよりもずっとマシだからだ。ところが事態は美咲の予想のナナメ横からやってくる。