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生意気少女に制裁を
第2章 秘密の命令
莉央は力尽きて気を失ってしまった。根元は莉央に呼びかけても反応が無いのを確認すると、後ろを振り向く。根元が振り向いた瞬間、取り巻き達には得体の知れない緊張が走った。
「今日の所はここまででいいよ。これから毎日楽しめそうね?」
根元の不敵な笑みに取り巻きの女子生徒誰もが恐怖を覚えた。今正に目の前で行われていたことを見てしまったため、もう後戻りはできない。そして、もし逃げ出せば自分も同じような目に遭うのではないかと気が気でなかった。
「ミホちゃん、スマホ貸してくれてありがとう。動画は私のところに転送しておいてね」
取り巻き達が教室を出ていくと、中には根元と莉央の二人だけが残った。教室のカーテンから夕日が覗いている。もうそろそろ部活動の時間も終わる頃だろう。
根元はぐったりとした莉央の元へ近づき、顎を軽く掴んでその綺麗な顔を覗き込んだ。
「あんたのこと…一生許さないから」
根元はここまで事が上手く運ぶとは自身でも予想だにしていなかったため、つい笑みが零れた。ずっと前からいつか笠井莉央を懲らしめてやろうとその機会を狙っていたのだ。取り巻き達にもその本当の理由を話してはいないが、今朝の一件を見ていた者なら誰しも納得するだろう。むしろやり過ぎだと思う人間も少なからずいるかもしれない。けれど根元にはそうせねばならない理由があった。笠井莉央の人生を潰すためには、手段など選んでいる暇はないのだ。
莉央の父親のスキャンダル写真を手に入れたことによって、莉央を恐れているクラスメイトを手篭めにするのは簡単なことだった。根元はこの写真さえあれば何だってできる気がしてならなかった。この後スマートフォンから消去しても別の端末にバックアップがとってあるため、この先何度でも使える手札になるだろう。
しばらしくて莉央が目を覚ますと、そこには根元の姿だけがあった。もしかしたら今まで起きたことは全て夢なのかもしれないと思ったが、足元にできた水たまりがそう出ないことを物語っていた。
「ほら、今目の前で消してあげるから見てて」
根元は莉央の目の前で確かにスキャンダル写真を消去した。莉央はほっと胸を撫で下ろしたが、その後すぐに怒りが湧いてきた。
「…早くこれ解きなさいよ」
「今日の所はここまででいいよ。これから毎日楽しめそうね?」
根元の不敵な笑みに取り巻きの女子生徒誰もが恐怖を覚えた。今正に目の前で行われていたことを見てしまったため、もう後戻りはできない。そして、もし逃げ出せば自分も同じような目に遭うのではないかと気が気でなかった。
「ミホちゃん、スマホ貸してくれてありがとう。動画は私のところに転送しておいてね」
取り巻き達が教室を出ていくと、中には根元と莉央の二人だけが残った。教室のカーテンから夕日が覗いている。もうそろそろ部活動の時間も終わる頃だろう。
根元はぐったりとした莉央の元へ近づき、顎を軽く掴んでその綺麗な顔を覗き込んだ。
「あんたのこと…一生許さないから」
根元はここまで事が上手く運ぶとは自身でも予想だにしていなかったため、つい笑みが零れた。ずっと前からいつか笠井莉央を懲らしめてやろうとその機会を狙っていたのだ。取り巻き達にもその本当の理由を話してはいないが、今朝の一件を見ていた者なら誰しも納得するだろう。むしろやり過ぎだと思う人間も少なからずいるかもしれない。けれど根元にはそうせねばならない理由があった。笠井莉央の人生を潰すためには、手段など選んでいる暇はないのだ。
莉央の父親のスキャンダル写真を手に入れたことによって、莉央を恐れているクラスメイトを手篭めにするのは簡単なことだった。根元はこの写真さえあれば何だってできる気がしてならなかった。この後スマートフォンから消去しても別の端末にバックアップがとってあるため、この先何度でも使える手札になるだろう。
しばらしくて莉央が目を覚ますと、そこには根元の姿だけがあった。もしかしたら今まで起きたことは全て夢なのかもしれないと思ったが、足元にできた水たまりがそう出ないことを物語っていた。
「ほら、今目の前で消してあげるから見てて」
根元は莉央の目の前で確かにスキャンダル写真を消去した。莉央はほっと胸を撫で下ろしたが、その後すぐに怒りが湧いてきた。
「…早くこれ解きなさいよ」