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生意気少女に制裁を
第2章 秘密の命令
莉央は根元に自分のペースを乱され、良いようにされているのが気に食わなかった。スカートの裾を強く握りしめたまま、根元の後に続いてバスに乗り込む。
莉央の家の近くのバス停から輝夜坂高校入口のバス停までは十数分程だった。莉央がいつも乗っていた時間よりも遅いためか、バスは普段よりも混雑していた。莉央は座ったところでスカートに染みが出来ても困ると思い、できるだけ端に行こうとバスの前の方まで人を掻き分けて行き、吊革に掴まった。莉央が一息ついたと思ったところで、隣にきた根元は莉央の顔を見て密かに微笑んだ。
莉央が気持ち悪いと思いながら目をそらすと、バスが揺れるのと同時に根元の手が莉央のスカートまで伸びてきた。


「ちょっと…何して…っ!」


莉央は小声で根元に訴えるが、人が多くてまともに根元とやり取りを出来ない。根元の顔もよく見えなかったが、莉央はそこで自分のスカートの後ろ部分が、腰あたりまで捲れ上がっていることに気がついた。幸い人が密集している為誰かに見られることは無いが、確実に後ろにいる人間には莉央の何も纏っていない尻が密着している状態である。身をよじるがスカートは余計にめくれ上がる一方だ。しかし無理矢理大きく身動きを取ろうとすると、身長が比較的高い莉央はどうしても目立ってしまう。
また鼓動が早くなる中、突然莉央の耳に生暖かい息がかけられた。


「ひぃっ…」

「ハァ、ハァ…」

後ろに居るのが誰なのかも分からないが、恐らく中年の男だろう。生暖かい吐息が莉央の耳をくすぐり、莉央は鳥肌が止まらなかった。普段は気が強そうな見た目が幸いして逆に痴漢されることなどは無かったのだが、下着を身につけていないのを知られているとなれば話は変わってくる。
ゴツゴツとした手のひらが、莉央の尻を優しく撫で回し始めた。


「や、やめて…」

「わざとやってるんだろ…?進学校にも、君みたいな変態がいるなんて…」

「ち、ちがっ…そんな」


あまり大きい声を出す訳にもいかず、尻を触られ耳元で囁かれる気持ち悪さに必死で耐えるしかなかった。根元がどういう顔をしているのか分からない。けれど、これも計算のうちなのだろう。
そして中年の手は、ついに莉央の秘部にまで伸びてきた。
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