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生意気少女に制裁を
第3章 失われた日常
化学の実験は、何事もなく終わった。莉央は根元やミホが自分になにかしてくるのではと常に気を張っていたが、それも無駄に終わってしまった。そして莉央は授業が終わるなり、根元とその取り巻きを無視して、スカートの裾を押さえながら足早に教室へと戻って行ったのだった。
取り巻き達は未だに強気な態度でいる莉央の様子が気に食わなかったのか、教室に戻ってからじっと莉央に冷たい視線を送る。
いつも良いようにされてきた自分達だからこそ、我儘な莉央を屈服させてやりたいという気持ちが強くなっていたのだ。
そしてまた何が起こるわけでもなくそのまま昼休みになり、莉央は根元達に絡まれる前に教室から離れようと席を立った。
早歩きする莉央の前に、取り巻きの一人が足をひっかけた。莉央は足を引っ掛けられてバランスを崩し、化学室のときと同じように前のめりになって倒れる。白い太腿と尻が露わになり、莉央は立ち上がるよりも前に急いでスカートの裾をぐっと押さえた。
「何してんだよ…ふざけんなよ、本当に。」
「何って、ちょっと足がひっかかっちゃっただけなのに。ゴメンゴメン、ほら、莉央も一緒にご飯食べに行こうよ。」
莉央が嫌だと言う前に、昨日の写真が写った画面を突きつけられ、莉央は仕方なく根元達の後に着いて化学室まで連れていかれることになった。
化学室では様々な実験の授業が行われていたからか、僅かに薬品の匂いが鼻をつく。とてもではないが、昼ごはんを食べるような気になる場所ではなかった。
「ねぇ、根元。いい加減スカート返してよ。いい加減ウザいんだけど、写真も早く消して。」
「やだなぁ笠井さん、ヨゴレがそんな簡単に落ちるわけないじゃん。今日一日はそれで過ごすんだよ?」
「なんで私がこんなことしなきゃならないの?!…ねえ、お金欲しいんだったら皆にあげるし、もう本当にやめてくんない?」
莉央はこれが最後の切り札だと思った。出費がいくらになろうがどうでもいい、早くこの地獄から開放されたいという一心だった。
しかし、根元はつまらなさそうにため息をつく。
「お金なんて要らないし、そんなの面白くないじゃない。」
「はぁ?なに、面白いって…」
「あ!そういえば今日はゲストも来てるんだった。おーい、もう入っていいよ。」
莉央が何か言いかける前に根元がそう遮ると、化学室の後ろのドアがゆっくりと開いた。
取り巻き達は未だに強気な態度でいる莉央の様子が気に食わなかったのか、教室に戻ってからじっと莉央に冷たい視線を送る。
いつも良いようにされてきた自分達だからこそ、我儘な莉央を屈服させてやりたいという気持ちが強くなっていたのだ。
そしてまた何が起こるわけでもなくそのまま昼休みになり、莉央は根元達に絡まれる前に教室から離れようと席を立った。
早歩きする莉央の前に、取り巻きの一人が足をひっかけた。莉央は足を引っ掛けられてバランスを崩し、化学室のときと同じように前のめりになって倒れる。白い太腿と尻が露わになり、莉央は立ち上がるよりも前に急いでスカートの裾をぐっと押さえた。
「何してんだよ…ふざけんなよ、本当に。」
「何って、ちょっと足がひっかかっちゃっただけなのに。ゴメンゴメン、ほら、莉央も一緒にご飯食べに行こうよ。」
莉央が嫌だと言う前に、昨日の写真が写った画面を突きつけられ、莉央は仕方なく根元達の後に着いて化学室まで連れていかれることになった。
化学室では様々な実験の授業が行われていたからか、僅かに薬品の匂いが鼻をつく。とてもではないが、昼ごはんを食べるような気になる場所ではなかった。
「ねぇ、根元。いい加減スカート返してよ。いい加減ウザいんだけど、写真も早く消して。」
「やだなぁ笠井さん、ヨゴレがそんな簡単に落ちるわけないじゃん。今日一日はそれで過ごすんだよ?」
「なんで私がこんなことしなきゃならないの?!…ねえ、お金欲しいんだったら皆にあげるし、もう本当にやめてくんない?」
莉央はこれが最後の切り札だと思った。出費がいくらになろうがどうでもいい、早くこの地獄から開放されたいという一心だった。
しかし、根元はつまらなさそうにため息をつく。
「お金なんて要らないし、そんなの面白くないじゃない。」
「はぁ?なに、面白いって…」
「あ!そういえば今日はゲストも来てるんだった。おーい、もう入っていいよ。」
莉央が何か言いかける前に根元がそう遮ると、化学室の後ろのドアがゆっくりと開いた。