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生意気少女に制裁を
第3章 失われた日常
根元に呼ばれ教室に入ってきたのは、莉央がキモタクと呼んで毛嫌いしていたタクヤだった。
莉央は何故ここにタクヤが呼ばれたのか、根元はまさかタクヤに写真を見せたのか、今起きている状況を頭の中で整理出来ずに混乱してしまった。
「キモタク、なんで…あんたが…!」
「タクヤくん、今日の化学の時、笠井さんの…見ちゃったよね?」
根元がそう言うと、タクヤは鼻息を荒くして小さく頷いた。莉央は1時間の化学で転んだ時のことを思い出して、全身の血の気が引いていった。
「嘘…キモタクに、見られ…」
根元と取り巻き達は真っ青になった莉央を見て、ざまあみろとでも言わんばかりにほくそ笑んだ。
タクヤは相変わらず息を荒くしたまま、ボソボソと話し出した。
「か、化学の時…笠井さんの、アソコ見ちゃって…それで、驚いてたら、後で根元さんが教えてくれたんだ。か、笠井さんが、ぼ、ぼくに見せたくてわざとパンツはいてこなかったって…」
「はぁ…?!なに、それ…」
タクヤはそう言って長い前髪から目をのぞかせ、莉央を見てニヤニヤと笑った。莉央はタクヤの気持ち悪さと、根元への怒りで肩を震わせた。莉央が何か言いかけるその前に根元はまたしてもスマートフォンの画面を莉央に突きつけてきた。その画面はクラス皆が参加しているトークルームで、根元が送信ボタンさえ押せば莉央の昨日の痴態がいつでも送れる状態になっていた。
「笠井さん、分かるよね?今から無駄なお喋り、禁止ね。喋ったら送信ボタン押すから。」
根元にそう言われ、莉央はタクヤに何も反論できないままになってしまった。呆然とする莉央を、取り巻き達は取り囲んで両手足を掴み、教卓に背をつける形で無理矢理床に座らせた。
「ちょっと!痛い、やめっ…」
「喋らないで。ほら、タクヤくんこっちに来てみて?」
莉央は必死に怒鳴りそうになるのを堪えながらタクヤを睨みつけていたが、タクヤは根元に誘導され、莉央の目の前にしゃがみ込んだ。
莉央の大嫌いなその顔が目の前まできて、嫌でもその荒々しい息が聞こえてくるのだった。
「タクヤくん、笠井さんのスカート捲って、よく見てあげて。」
根元は、にっこりと微笑んでそう言った。
莉央は何故ここにタクヤが呼ばれたのか、根元はまさかタクヤに写真を見せたのか、今起きている状況を頭の中で整理出来ずに混乱してしまった。
「キモタク、なんで…あんたが…!」
「タクヤくん、今日の化学の時、笠井さんの…見ちゃったよね?」
根元がそう言うと、タクヤは鼻息を荒くして小さく頷いた。莉央は1時間の化学で転んだ時のことを思い出して、全身の血の気が引いていった。
「嘘…キモタクに、見られ…」
根元と取り巻き達は真っ青になった莉央を見て、ざまあみろとでも言わんばかりにほくそ笑んだ。
タクヤは相変わらず息を荒くしたまま、ボソボソと話し出した。
「か、化学の時…笠井さんの、アソコ見ちゃって…それで、驚いてたら、後で根元さんが教えてくれたんだ。か、笠井さんが、ぼ、ぼくに見せたくてわざとパンツはいてこなかったって…」
「はぁ…?!なに、それ…」
タクヤはそう言って長い前髪から目をのぞかせ、莉央を見てニヤニヤと笑った。莉央はタクヤの気持ち悪さと、根元への怒りで肩を震わせた。莉央が何か言いかけるその前に根元はまたしてもスマートフォンの画面を莉央に突きつけてきた。その画面はクラス皆が参加しているトークルームで、根元が送信ボタンさえ押せば莉央の昨日の痴態がいつでも送れる状態になっていた。
「笠井さん、分かるよね?今から無駄なお喋り、禁止ね。喋ったら送信ボタン押すから。」
根元にそう言われ、莉央はタクヤに何も反論できないままになってしまった。呆然とする莉央を、取り巻き達は取り囲んで両手足を掴み、教卓に背をつける形で無理矢理床に座らせた。
「ちょっと!痛い、やめっ…」
「喋らないで。ほら、タクヤくんこっちに来てみて?」
莉央は必死に怒鳴りそうになるのを堪えながらタクヤを睨みつけていたが、タクヤは根元に誘導され、莉央の目の前にしゃがみ込んだ。
莉央の大嫌いなその顔が目の前まできて、嫌でもその荒々しい息が聞こえてくるのだった。
「タクヤくん、笠井さんのスカート捲って、よく見てあげて。」
根元は、にっこりと微笑んでそう言った。