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泥に咲く蓮
第2章 蕾、色づき
「あなた、モテるでしょ。わたしといると悪目立ちするよ」
「うん、それは否定しない」

ニコニコと笑顔でシバが答える。

「あんたもモテてんだぜ。気づいてないの?」
グレーの瞳が、じっと梨花を見つめた。

「そのスタイルと雰囲気、色気ありすぎ」
「…そういうの、世の中じゃセクハラって言うんだよ」

急に気恥ずかしくなって、梨花はシバから目を逸らした。
「もうすぐ昼休み終わるし、教室戻るね」

ポンポンとスカートを払いながら立ち上がった梨花に、シバは置いてきぼりをくった子犬みたいな顔で見上げた。

「もう少しだけいいじゃん、ここにいようよ」
「これ以上変な噂がたったら、大変でしょ」
「噂なんかどうでもいいじゃん」
シバは続ける。

「オレらが近づいてるって事実はあるっしょ」

(この人、どこまで本気でこんな事言ってるんだろう)

シバの視線を受けとめると、梨花もまっすぐに見つめ返した。

「そうだね。でもわたし気になる人がいるの。だから男友達はいらないかな」

一人でフェンスを乗り越え、教室に戻った。
残ったシバがその後、どう過ごしてたのか知る由もない。



夕飯を済ませ、リビングで風呂に湯がはるのを待っていると、外からザァァ…と雨の音がした。

(夜のこんな雨は夕立っていうのかな?)

時計をみると二十時半を廻っていた。
サンダルを突っ掛けてベランダに出ると、夜でも空が厚い雲に覆われているのがわかる。

遠くにうっすら、黄色く稲光りが見えた。
雷がくるかもしれない。

しばらく激しく降っている雨の音を聞いていたが、リビングから「おふろがわきました」のメロディーが流れた。ベランダを閉め、浴室へ向かう。

シャツを脱ぎ、ブラを外すとハリのある丸い大きな乳房がこぼれた。
元々肌が白いせいか、乳輪も乳首もサーモンピンク色だ。どちらも小さく、ぽつんと尖って上を向いている。

スカートとショーツを脱ぐと、括れたウエストに、弾けそうなヒップラインが表れた。
まっすぐに伸びた脚は細すぎず、健康的な肉感である。

シャワーを出し、頭から勢いよく流した。
肩甲骨までの長い髪が水を含み、背中に流れている。
髪を洗い、体を洗っていたら、脱衣室で携帯電話が鳴っている事に気がついた。

(きっとリョウくんだ…明日の事だろうな)



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