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泥に咲く蓮
第4章 膨らみ、開花
「お姉ちゃん、ここわかんない」
「どれ…ああこれ?これはね…」
今日も梨花は佳奈の家に来ていた。
クラブ活動は今日は無いらしい、愛美の課題を手伝っている。
「すごい、わかった!もう終わっちゃった」
「ふふ、よかった」
「アイス食べよう、休憩しよう」
言い終わるが早いか、愛美が冷蔵庫からアイスバーを二本取ってきた。
優香も前に同じ事をしていた。姉妹で似るんだなあと思った。
「いただきます」
「食べちゃって食べちゃって。優香は今日は帰って来ないから」
愛美は嬉しそうだ。
優香はお友達家族とキャンプに行ったという。
「…」
「どうしたの?」
「お姉ちゃん、あたしちゃんと彼氏に断ったよ。
そしたら、別れようだって。フザケてるよね」
「そんな…」
「でもいいの、清々した。結局ヤりたかっただけじゃんって」
「愛美ちゃん…」
「一つ上の先輩だったの。…好きだったんだけどなぁ」
思わず梨花は愛美を抱き締めた。
「偉かったね、本当に偉かったね」
「うん、めっちゃ頑張った…もうバスケに命燃やすわ」
愛美も梨花にしがみついた。
「なんかいい匂いがする」と言う。
「…そう?」
前にも言われた事を思い出した。
「めっちゃ女の人の匂いって感じ」
「…」
やはり自分ではわからない。
課題を再開して暫くすると、机に置いていた梨花の携帯が鳴った。
シバだった。
「お姉ちゃん、出ないの?」
「んー…」
まごまごしていたら、愛美が素早く通話ボタンを押してしまった。
「おーい、何してんの?」
シバの声が漏れている。
話さざるをえなくなってしまった。
「…家庭教師よ」
「おー。ぽいなぁ、似合ってる」
「(お姉ちゃん、男の人じゃん!!)」
愛美が小声で、目をキラキラさせている。
「昼飯もう食ったー?」
「…まだよ」
「どっか食いにいかねぇ?」
「無理…「いっきまーーーす!」
急に愛美が大きい声で返事した。
「なんだ?超元気だな」
シバが笑った。
「(お姉ちゃん、行ってきなって!いいから!)」
「…」
結局愛美に押される形で、学校のある駅で待ち合わせる事になってしまった。
「お疲れー!」
梨花が着くよりも、シバの方が先に駅で待っていた。
「…これは不本意なんですからね」
梨花の言葉に、シバはニカッと笑った。
「どれ…ああこれ?これはね…」
今日も梨花は佳奈の家に来ていた。
クラブ活動は今日は無いらしい、愛美の課題を手伝っている。
「すごい、わかった!もう終わっちゃった」
「ふふ、よかった」
「アイス食べよう、休憩しよう」
言い終わるが早いか、愛美が冷蔵庫からアイスバーを二本取ってきた。
優香も前に同じ事をしていた。姉妹で似るんだなあと思った。
「いただきます」
「食べちゃって食べちゃって。優香は今日は帰って来ないから」
愛美は嬉しそうだ。
優香はお友達家族とキャンプに行ったという。
「…」
「どうしたの?」
「お姉ちゃん、あたしちゃんと彼氏に断ったよ。
そしたら、別れようだって。フザケてるよね」
「そんな…」
「でもいいの、清々した。結局ヤりたかっただけじゃんって」
「愛美ちゃん…」
「一つ上の先輩だったの。…好きだったんだけどなぁ」
思わず梨花は愛美を抱き締めた。
「偉かったね、本当に偉かったね」
「うん、めっちゃ頑張った…もうバスケに命燃やすわ」
愛美も梨花にしがみついた。
「なんかいい匂いがする」と言う。
「…そう?」
前にも言われた事を思い出した。
「めっちゃ女の人の匂いって感じ」
「…」
やはり自分ではわからない。
課題を再開して暫くすると、机に置いていた梨花の携帯が鳴った。
シバだった。
「お姉ちゃん、出ないの?」
「んー…」
まごまごしていたら、愛美が素早く通話ボタンを押してしまった。
「おーい、何してんの?」
シバの声が漏れている。
話さざるをえなくなってしまった。
「…家庭教師よ」
「おー。ぽいなぁ、似合ってる」
「(お姉ちゃん、男の人じゃん!!)」
愛美が小声で、目をキラキラさせている。
「昼飯もう食ったー?」
「…まだよ」
「どっか食いにいかねぇ?」
「無理…「いっきまーーーす!」
急に愛美が大きい声で返事した。
「なんだ?超元気だな」
シバが笑った。
「(お姉ちゃん、行ってきなって!いいから!)」
「…」
結局愛美に押される形で、学校のある駅で待ち合わせる事になってしまった。
「お疲れー!」
梨花が着くよりも、シバの方が先に駅で待っていた。
「…これは不本意なんですからね」
梨花の言葉に、シバはニカッと笑った。