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泥に咲く蓮
第4章 膨らみ、開花
「…っ」
亮二の右手が梨花の腰から、再び梨花の顔を包む。

梨花はシャツを掴む手を離し、亮二の両肩に置いた。
何度もキスをしながら膝の力を抜き、腰を落として亮二に体重を預ける。
目を瞑りながら、亮二の吐息と匂いと、口唇の感触にクラクラしていた。

亮二も腕を巻きつけるように梨花を抱き止める。
目線の高さが同じくらいになった。
薄く目をあけて、キスをしたまま
「…くちびる、力抜いて」と静かに囁いた。

「…え」
と言いかけた瞬間、ヌル…と温かいものが梨花の口内に入ってきた。

亮二の舌だ。
柔らかく確かめるように、梨花の舌に絡ませる。

「…ふ…っ」
驚いて固まる梨花に、顔を一度離し、
「…舌出して」と亮二が囁く。

梨花がおずおずと舌を出すと、亮二はごく軽く口を開け、柔らかく自分の舌を絡ませた。

「ん…っ…ふっ…」
亮二の舌が優しく梨花の口内を満たしていく。
梨花もさっき亮二がしたように、口の中全体を柔らかくして彼の舌を受け入れた。

ちゅっ、…ちゅ、ちゅっ、と唾液で潤いすぎたディープキスに、しばらく二人は夢中になっていた。

「ふっ…ぅ…っ」
亮二のキスは想像していたより濃密で、梨花の思考をうっとりと麻痺させる。
とろける、とはまさにこの事だろうか。

亮二も梨花の舌を味わっていたが、膝の上に乗っていた梨花をソファに降ろした。
その次の瞬間、ぐいっと梨花の体を横抱きにすると立ち上がった。

「えっ…」
「シャワー、行こう」
そのまま、バスルームまで運ぶ。

脱衣場で梨花を降ろすと、そこだけ明かりを点けた。亮二は浴室の扉を開けるとシャワーを勢いよく出した。
脱衣場で立ちつくす梨花を振り返る。
近づくと目線の高さを梨花に合わせて瞳を覗きこんだ。

「…やめるなら今だよ」

(それ…)

「いや…そんなこといわないで…」
きゅうっと締めつけられるみたいに胸が苦しくなる。
懇願する表情になっているのが自分でもわかった。

「んっ…」
立ったまま、亮二がまた梨花を抱きしめてくちづける。

梨花も腕を伸ばして亮二の首の後ろに絡めた。
梨花の舌の動きにもうぎこちなさはない。
シャアアア…と湯が流れる音で、二人のキスの唾液音がかき消されていく。

亮二の両手が、梨花の前開きワンピースのボタンに手をかけた。
キスはしたまま、指がゆっくりと外していく。











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