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純愛不倫
第2章 【第二章】



彼とは友達でいたときのほうが、遥かに楽しかった。

というか、彼の中では私はまだ友達なのでは、と思う。



私のことを1番に優先してくれたことなど1回もない。

イベントごとは大好きで、

誕生日や記念日などはお祝いしてくれる。

それはきっと、思いがあってのことではなく、

イベントが好きなのだ。



付き合った頃は、

毎回サプライズしてくれることが嬉しくて、

愛されているなと勘違いしていた。



最近は、結婚しても何も変わらない彼に対し、

私は少なからず冷めている。

そのせいもあって、冷静に彼を分析しているところがある。



亜美(どうせ引っ越すにしても、私の貯金を使うことになるんだろうな。。)



彼には貯金がほとんどない。

最近は後輩と飲み歩くことも多いようで、

きっと奢っている。

お給料は上がっているんだろうけど、

それに比例し、出費も増えてしまっているため、

付き合った頃のまま、

貯金はほぼゼロだと勝手に思っている。



亜美「なーーーんで結婚したんだろうな、わたし……」



そんな毎度お決まりの独り言をこぼしながら、

部屋の片づけを終わらせる。


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