この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
純愛不倫
第2章 【第二章】

亜美「怒ってないよ。でもボーナスだって、どうせカードの支払いでなくなっちゃうでしょ?引っ越するなら私の貯金も崩さなきゃ。」
腕をほどきながら、冷静に答える私に、
翔太は真面目な顔で向きなおり、話しだした。
翔太「・・・亜美。俺もさ、俺なりに2人のことを考えてるつもりだよ?すぐには無理でも結婚式だってしたいし、新婚旅行にも行きたい。カードだって最近は考えて使ってるよ。」
亜美「そっか・・。でもね?翔太、この際だからはっきり言うけど、貯金30万しかないんでしょ?私の倍はお給料もらっているのに……。それって考えてるって言える?一緒に住んでからずっと、私が家賃も光熱費も食費も、家にかかるもの全部払ってるのに。」
翔太「・・・・・。」
亜美「そうやって、ちょっと何か言うと黙りこんで、不貞腐れるから話し合いもできない。明日は行かない。また今度にしよ。」
翔太「いや、明日は行く。一樹に言われて気づいたんだ。将来のことちゃんと考えないと、って。」
この“自分はデキるモード”を否定すると、
とてもややこしい。
すでに過去経験済みだ。
喉まで出かかった言葉をグっとこえらえ、言葉を返した。
亜美「・・・・・わかった。でも、見るのは翔太の貯金だけで引っ越せるところにして。家賃も、あなたが出せるところ。」
翔太「うん、いいよ!そうしよう。そうと決まれば早く寝よう。」
極力態度に出さないようにしたつもり。
余計なことは言わないようにしたつもり。
だけどその分、ストレスが溜まる。
全然わかってないじゃん、って思う分涙が出そうになる。
そんなことを考えながら横になっていると、
翔太の手が、Tシャツの下から入ってきた。

