この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
純愛不倫
第3章 【第三章】



一軒家は、扉をあけると

一枚板のカウンターがある、おでん屋さんだった。

席は6席。大将が1人でやっているお店のようだ。



斎田「ここはね、俺が散歩していたら見つけた穴場なんだ。大将の好きな時間にやってる幻の店。」

亜美「こういうお店に来るのはじめてです。日本酒が飲めてよかった。」

大将「さっきまで今日釣ったスズキがあったんだけど、全部出しちまった。なににする?」

斎田「ここメニューないから、いつもお任せにしてもらってるんだけど、それでもいいかな?」

亜美「はい!お願いします。」

大将「はいよ。嫌いなものない?」



ないですと答えると、大将はうなずき作業にはいった。



亜美「まだ何も食べてないけど、また来たいです。1人でも来たいな。」

斎田「来たらいいよ。帰りは駅まで歩こう。」

亜美「ありがとうございます。開いててーって念じながら来ないと。」



念じるポーズをしていると、

斎田さんが笑って私を小突いた。



それからも2人で他愛もない話を続けていると、

料理を出し終えたようで、大将が表に出て行った。



大将「のれん下げといたから、ごゆっくり。なんかあったら呼んで。」

斎田「ありがと大将。おでんも上手いし、この小鉢も上手いんだよ。俺が好きだからいつも出してくれるんだ。」

亜美「ありがとうございます。いただきます。」

斎田「あ、大将!ごめん、日本酒だけもらえる?」



そういう斎田さんにあわせて、

わたしも日本酒に切り替えることにした。



今時あまり聞かない、歌謡曲のかかる狭い料理屋さんに2人。

酔いもすすんでたくさんのことを話した。

仕事のこと、プライベートのこと、過去のこと。



翔太のことも、奥さんのことも、話した。

でもお互いすぐにやめた。



忘れていたかった。この時間だけは何も忘れて

独身の恋愛を思い出していたかった。


/66ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ