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桃衣の天使
第3章 薔薇色の性春
 大根がなにやらペラペラ喋っているが俺が知った事ではない。右から左にどころか頭の上を通り抜けていく言葉を無視して思考に浸る。問題はこの女が誰の指示で見舞に来たのかだ。学年主任、教頭、校長。あるとすればこの辺か。だが何故今なのだろう。普通入院して意識が戻ったとの連絡が入ればその日の内にでも来るものではないか?見舞に来るのも嫌な位嫌っているなら何故今日ここに居る?校長達なら父兄の手前生徒を大切にしてるとのパフォーマンスで早い段階での見舞を指示する筈だ。と、するとだ。あの人か。愛花といい加東先生といい俺を嫌ってる女を態々選び鬱憤晴らしさせてくれようというのだから有難い事だ。全く何処でどう調べたのやら。まあ、知らぬが仏見ぬこと清しだ。俺は据え膳を美味しくいただくだけだ。
 「蒼馬老に何て言われて来た?」
 一人でペラペラ喋ってた口が止まる。血の気がサッと引き顔が蒼白になる。やっぱりな。唇をワナワナ震わせながらも何も答えようとしない加東先生、いや、麻友美に言葉を重ねる。
 「おい、耳と口何処かに落としてきたのか?何と言われて来たんだと訊いてるんだ。」
 この時点で俺の中では麻友美は教師から女に格下げされている。蒼馬老の命で来てるなら言われていることは一つ。セックスしてこいだ。性処理道具に敬語を使う馬鹿は居ない。
 「横川君が成人するまでお世話をするように言われました。」
 漸く絞り出した言葉だったが俺には気に入らない。
 「誰の世話をするんだって?」
 「よ・・・ご、ご主人様のお世話です。」
 多分愛花の時と同じように親兄弟親族を人質に取られて泣く泣く来たのだろう。毛嫌いしてた生徒をご主人様と呼ばなければならないなんてかなり悔しいはずだ。
 「お世話って具体的に何をしてくれるんだ?」
 「お勉強の手伝いや」
 「阿呆かお前は!」
 当たり障りのない事を言ってお茶を濁す気だろうが俺はそこまで甘くない。教師として女としてのプライドをへし折りにかかる。
 「こんな簡単な質問に答えられなくてよく教師になれたな!試験官に媚びて下駄履かせて貰ったのか?」
 「馬鹿な事言わないで!」
 「馬鹿はお前だろうが。誰に物言ってんだ?」
 「・・・申し訳ありません、ご主人様。」
 「聞こえない!」
 「ご主人様、生意気を言って申し訳ありませんでした。」
 中場ヤケクソになって言葉を吐き捨てる。
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