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桃衣の天使
第3章 薔薇色の性春
 下卑た揶揄を麻友美は激しく首を振り否定する。真面目な優等生のプライドなんだろう。
 「初体験はいつだ?」
 返事がないので乳房に爪を立てる。まったく、問いに答えなければ痛い目にあうって判ってるだろうに。
 「中三です。」
 これは意外だ。真面目な優等生さんは未だ処女かもと思っていたけど経験者でしかも中三って。
 「詳しく話せ。」
 命令に従いポツポツ話だすがやはりロストバージンの話はし辛いのだろう。何度も口が止まりその度に乳房を抓る。全てを語り終えた頃には右の乳房は痣だらけになっていた。
 聞き出した話はこうだ。
 今から九年程まえ麻友美は市立中学で常にトップ3に入る才女だった。高校は両親とも相談して私立桜ノ宮学園を希望していた。そう、富美加が主席卒業したあの学校だ。ここは幼稚舎、初等部、中等部、高等部、大学、大学院まであるエリートお嬢様学校で生徒の8割以上は幼稚舎、初等部からの持ち上がりという閉鎖的な学校で高校受験で他校から入るには門戸は狭く入ったら入ったで「外様」と呼ばれ迫害されるという噂まである所だ。そして偏差値も高く中学トップ3の麻友美でもギリギリといったところだった。普通の家ならここで塾通いさせるのだろうが帰宅が遅くなる事を嫌い家庭教師を頼む事にした。来たのは県下に勇名轟く名門大学寺坂学院の法学部院生の田城正樹だった。両親、特に父親が正樹を気に入った理由は成績もさりながら顔だったそうだ。お世辞にもハンサムとは言えない凡庸な顔。いい年をしてJ事務所のアイドルにはまっている妻が間違っても靡きそうもない所が気に入ったそうだ。
 勉強は麻友美の自室ではなく客間を使って行われた。これは両親共にベッドや着替えが入ってるタンスがある年頃の娘の部屋に男を入れるのを拒んだからだ。客間の横は壁一枚隔ててリビングだ。何か間違いがあっても直ぐに気付ける。そんなに心配なら女の家庭教師を雇えばいいのにと思うがなかなか良い人材が居なかったのだろう。
 正樹は優秀な家庭教師で教え方が上手くみるみる麻友美の成績は上がっていく。秋の全国模試では桜ノ宮A判定を貰えるまでになっていた。
 その頃になると麻友美の心情に変化が現れる。将来の選択肢に教師が加わったのだ。真面目で真摯に自分に向き合ってくれる正樹の姿に感銘を受けたのだ。そして尊敬は恋慕に形を変えていく。
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