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桃衣の天使
第4章 真白な未来
 命令には逆らえない。同性の教え子には馬鹿にされる。便座の上で終わらない排泄をしながら麻友美は涙にくれているだろう。
 俺は愛花に短くキスすると「帰るぞ。」と告げる。
 立ち上がった俺の前に服を小脇に抱えて駆け寄ると愛花は跪き靴下、トランクス、ズボン、シャツと着付けてから自分も服を着る。来た時とは違い鞄からプールで脱いだ下着を取り出して着ける。
 「そんな物要らないだろう。」
 俺の言葉に愛花は着けたばかりの下着を外す。来がけは愛花がノーブラノーパンだった事を知らなくて露出プレイを楽しめなかったのだ。辺りが暗くなってきた帰り道で楽しまないなんて事が出来るものか。
 着替え終わり鞄を手にトイレの前に行くと未だ麻友美は便器に座っていた。強烈な糞臭に鼻を摘まんで声も掛けずに部屋を後にした。
 夏とはいえ20時を前にすれば辺りは暗くなってる。商店街は閉店時間を迎えて何件もシャッターを下ろしてる。買い物客も僅かだ。
 スカートの上からノーパンの尻を撫でてやると愛花は頬が肩口に触れるまで寄り添ってくる。
 「愛花、パン屋のオッサンが見てるぞ。」
 当然嘘なのだが愛花に判るわけもなく真っ赤になりながら後ろ手に俺の手を押さえる。が、そんなので止めるわけがない。スカート越しに尻臀を鷲掴みにすると甘い吐息を漏らす。
 「見られちゃうからダメ。」
 呟き目を潤ます愛花にニヤリと笑うと押さえ付けてる手を払いスカートの裾を一瞬上下させる。生尻を撫でた風で何が起きたか察し短い悲鳴を上げて両手でスカートの尻を押さえる。周りから何事かと視線が集まるが中坊のバカップルがじゃれてると判ると誰も気にしなくなる。愛花は後ろを振り返るが当然誰も居ない。俺は愛花が恥ずかしがる姿は見たいが愛花の恥ずかしい姿を他人に見せる気はないのだ。
 「ねぇ。公園寄って。」
 露出プレイで昂ったのか愛花から寄り道、端的に言えばセックスのお誘いだが残念。
 「門限に間に合わなくなるからダメだ。」
 愛花の両親はむすめが俺の恋人という名の奴隷であることは知っている。いや、会社存続の為奴隷として俺に差し出したのは両親だ。それでも中学生の娘の親は親。高校を卒業するまでは門限を設けさせてくれと頭を下げてきた。俺としても母さんには愛花とは「節度のあるお付き合い」をしていると言ってる手前提案を受け入れるしかなかった。
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