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新・性生活
第20章 舞子と旦那と新しい奥さん
誰が悪い訳でもない。私も15年間も旦那をほったらかしにしていたのがそもそもの原因だ。二人が関係にはまっていったのも私が居たからかもしれない。旦那も愛してる人に捨てられると思ったら他の人を好きになっても仕方ないよ。

もっと気持ちに正直に生きてきたら良かった・・父親との行為をみられてからずっと嫌われてると思ってたから・・「今でも愛してる。ずっと大切にしていくから」そう言われるとまた期待して昔を思い出す。

でも旦那がこの女と浮気していた時に私に連絡させていたことやホームパーティーに平然と誘って何事もないように振るまっていたこと。四人で行っていたゴルフのこと・・・思い出すとまた悔しさが込み上げてくる。

「あの二人で浮気しているとき私のことどう見ていたんですか?」

「まいこさん。ごめんなさい。信じてもらえるかわからないけど私は離婚することを知っていました。知った上でお付き合いを申し込みました」

はい。そう聞いてます。

「私は離婚のあともまいこさんと仲良くしていきたいと思っていたから、だから交遊をもたせてもらってました。それがこんな突然・・まいこさんを裏切る形で離婚させてしまうことになってしまって、ホントにごめんなさい」

「おいおい、そんなに泣くなよ」

いやいや泣くでしょ!!ホントに鈍感!!ちゃんと支えてあげられてるの?

「そうでしたか・・私にはまだ悔しさが残ってます。今のお話を信じてもその悔しい気持ちは消えないかもしれません」

「まいこ。ごめん。許してくれ。これからもできるだけ家族を大切にするから」

うるさい!!この鈍感男!!謝ってるほしいわけじゃないの。少し黙ってて。

「でも、奥さんが言っているのはこういうことですよね。お互いをさらけ出してぶつかり合いながら私と奥さんの気持ちをすりあわせていくってことですよね?」

「そうです。めんどくさくし辛いことが多くなるかもだけどこの人がいるから甘えることもお互いできるんだと思います」

私から甘えることは少ないけど旦那はよく甘えてくる。すりあわせってめんどくさくよ。

「そうですか。私の要望にも答えてもらったからちゃんと考えてみます。あの奥さんは私に二人の夜を見せてくれることできますか?」

「夜ってしてるところ?」

「そうです。どうですか?奥さんは?」

「それはダメだよ。無理だ」

黙れ!!マゾ男がぁ。
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