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第23章 桜と孝之の性行為、壊れる舞子

暗い視界の中で聞こえてくる二人で出しあってる音。その音が私の脳の中で写真のように甦させる元旦那との性行為。日本酒のキャップを見つめながら寂しさで元旦那を求めた夜したセックス。

悲しみと嫉妬と怒りのなかで壊れそうになる自分を元旦那にぶつけたあの夜の性行為。


比べないでよ。どっちのセックスが好きなの？マゾなんでしょ？私がしてきたセックスも負けてるの？この女に!!


止めてよ。言わないでよ。聞かせないで、見たくない!!消してよ、音を消して!!

「さくら、気持ちいいッ逝きそう。逝っていい？」

元旦那の私じゃない女に甘える声、やめて。泣いちゃうよ。

「いいよ。私も逝きそう、たかッ。気持ちいい、逝くッ」

二人で呼び合う声で涙を脱ぐって睨んだ。

「逝くッさくらッ」

嫉妬心で気持ち膨れあがって直視して睨みつけた。でもその目にはすぐに水が溜まる。脱ぐって脱ぐって直視して睨みつける!!

ふたりの接着部から白い細かい泡が激しく移動して、力んだ男の尻と締め付ける女性の下半身は逝くッ。って合わせた時に深く絡んで止まってから一時の間は動かなかった。

もういいよ。もういい。さよならしよう。私はもう消えたいよ。

時間が止まったのかと思うほど長く感じ結合がほどけると物体が抜け落ちて白い精液がゆっくり垂れている。その視界はだんだんくすんで水溜まりになってもう肌色と白しかわからなくなって脱け殻のようになっていくともう一つの感情が残てった。

私ももう一人子供がほしかった・・・