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新・性生活
第23章 桜と孝之の性行為、壊れる舞子
涙と暗い視界の中で今まで見ていたものが理解できないほど心が滲んで膝に顎を付けて丸くなって腕に隠れて震えながら思った。


一人で育てるから子供は作ってもいいの?


ダメだよ。桜さんの家庭を壊すことになるかも、桜さんに同じ思いをさせるの?私は負けたの。桜さんに負けたのよ。だから早く消えよう。二人の前から消えないと。私の感情が元旦那に甘えてしまう。


鈍感な元旦那は桜さんに二回目をおねだりしてる。当然のように拒否をする桜さんの声で私の存在が二人の邪魔をしてる。



ごめんね。ごめんなさい。こんなことさせた私が悪いの。桜さん私は消えるよ。やっぱり消える。

座っていた椅子から勢いよく立ち上がると不自然な音がしてバックを拾うと一緒に走り去ろうとした。

「ごめんなさい」

涙をこぼしながら走った。

ドアを開けようとした時、私は止められた。元旦那に引き止められて手を捕まれた。

「お願い離して。」

真っ赤になった瞳で元旦那を直視して訴えた。私の意思は固いよ。引き止めても無駄、離しなさい。離してよ!!

何度も離してって訴えて私から振り下ろそうとしても離れない、男の力にねじ伏せられて何度も何度も揺らすけど離れない。子供ように駄々をこねるけど離してくれない。



「ごめんなさい、ごめんなさい」

桜さんの声で私は止まってしまった。腕も声も気力も止まった。飛び散った涙の後に見えたのは桜さんの裸で土下座をしてる姿。

もうその場に座り込んで声を出して泣いた。何度も何度も小さな弱々しい拳をハンマーのように小さく床を叩いて泣いた。

なんでよ、なんで?これ以上私に踏み込まないでよ。誘わないでよ!!もう許してお願い・・・・・消させてよ。
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