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新・性生活
第23章 桜と孝之の性行為、壊れる舞子
「過呼吸でしたよ。大丈夫ですか?」

桜さんのその声を聞いて私は頷くことしかできなかった。バスローブ姿で水を持ってきてくれた桜さんに迷惑をかけたような思いがあって謝った。

「ホントに取り乱してごめん」

「大丈夫です。私を受け止めてくれたから私が悪いんです」

桜さんは女心を理解してくれて共感して私を抱きしめてくれてる。話を聞いてくれて頷いてくれるから本音で話せて不安が消えていく。

「さくらさん、私ね、もう一人子供欲しかったの、作ってもいいの?」

怖い。聞いてはいけないと思ってたことだけど本音を話す勇気をくれたのは桜さんの動じない仕草とずっと頷いてくれるその姿だった。

「はい、一緒に育てよう」

その言葉で涙がこぼれた。

ごめんね、わがままばかり言って泣くしかできなくてごめんなさい。私はダメな女なの・・・桜さんにも迷惑かけてるね。


ホテルの浴室の中で一人で落ちついた気持ちで鏡の中に写っている私の姿は髪が乱れ、化粧が涙と一緒に顔を汚してた。もうボロボロだった。朝から明るい気持ちだったのに今はボロボロで脱け殻だった。

もういいよ。もういい。

そう思うと髪を後ろに結んでいつも隠していた素顔と素心のままで二人の前に現れた。

「まいこさん、素顔、キレイ。変わらないですね」

誉めてくれる桜さんを見つめて笑って頷くだけ。

旦那に私はちょっと予定があるから先に帰って。お願いするけど一緒にいると言って聞いてくれない。結局弁護士さんのところに三人で向かった。

素顔の姿を見た弁護士さんは今日は私が居るから大丈夫だと説明してくれて二人は帰した。

一通り説明してるうちにまた涙が出てきて子供がほしいです。って伝えたら、いいじゃない。三人で育てたら、さくらさんもいいよ。って言ってくれたんでしょ。もう甘えていいじゃない。過去は忘れなさい。

はい。って答えてまた出てくる涙。励まして抱いてくれる。もう飲もうって誘ってくれる。嬉しくて飲んだ。




はい。大丈夫です。タクシーで帰ります。って言って向かったのは翼の家の前。
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