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新・性生活
第24章 連夜、翼と。
暗い路地。電信柱と電灯が一つ。木造の建物の前で月だけが私を見てるように思えた。

電気がついてない。着信がなり元旦那からだった。大丈夫だよ。と伝え今日はこっちにくると言うので桜さんの側にいてあげてとお願いする。私は燕のとこに行ってくるよ。と正直に伝えた。なぜかわかった。って一言でそれ以上聞かれなかった。

「まいこさん?」

聞きなれた声、走ってくる足音。近づく声、まいこさんだ。って驚く姿。ヤバいって焦ってリップクリームを塗ってる姿。

また翼のところに来てしまった。許して下さい。神様・・

下着は見つけて干してくれていた。彼女が来たら怒られるよ。っていないか。そんな日もくるよね。そう思ってシャワーを借りて泣いていた自分のオーラを洗い流した。

翼はいつもと違う私に気がついたのか、タオルと僕の部屋着、おいときます。そう言ってスウェット生地のTシャツとハーフパンツを置いててくれた。

翼の匂い、フェロモンの香りがつまった洋服。コーヒーを入れて待っていてくれた。

「どうぞ」

「ありがとう、つばさも浴びてきたら」

朝、出てきたばかりなのにずっと昔に来たような気分、一人ではいられないからまた今日も翼のところに来てしまった。

明日には娘が帰って来てくれる。一人にしないで、お願い、許してよ、翼。
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