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新・性生活
第26章 舞子と翼、遠くに連れて行って。
「やべぇ、姉ちゃんだ。」

「帰って来てるならちゃんと家にもよりなよ。」

はじめまして。って言っても明らかに怪しい目で私を見てる。

ヤバい。って察した私を隠すように、翼が、今日はそんなつもりで来たんじゃない。って訴えても姉の力にねじ伏せられる。姉弟っていいな。翼のこと心配してお決まりのように口論してる。

しょうがないか。まさかとは思ってたけど、私が甘えて遊ぼうよ。って運動靴に履き替えた時にはこうなるかもって思ってた。

「つばささん。行ってきてもいいよ。電車の時間まで少し時間があるよ。私は待ってるから」

「まいこさん、大丈夫です。行かないです。」

睨みつける姉は少し怒った口調で、どういう関係ですか?って聞くので、お付き合いさせてもらってます。って返すと今度は翼が睨みつけらる。

結局、私も一緒に行くと翼の母と父は喜んでいた。一人息子で二人の姉に見張られてるからこんなこと初めてだ。って、真面目にちゃんとやってるんだな。って親心が私の胸に刺さる。こんなキレイな女性と。って言われても苦笑いしかできない。

「息子をよろしくお願いします」

頷くことも、はい。って返事もできなかった。

「私が支えてもらってます。」

私はこんな人たちの気持ちまでもてあそぶの?初めは怖かった姉も帰る頃には話をしてくれた。

翼の父親と姉が車で送る車内で陽気になった姉から一番困ることを聞かれた。

「まいこさんっ何歳なんですか?翼よりは年上に見えるけど29歳とか?私の姉と一緒ぐらいかな?」

私は唾を飲んで息をつまらせた。
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