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新・性生活
第26章 舞子と翼、遠くに連れて行って。
混乱というより迷い、翼の家族に伝えていいの?本当のこと言ったらダメだよね。こんなに喜んでる家族に言えないよ。

私、翼とは遊びなんです。バツイチ子持ちで娘は高校卒業して寂しい時に遊んでます。歳は37歳になります。


言えない。絶対に言えないよ。ごめんね、翼、ごめんなさい。

「はい、29歳です。」

翼の5つ上かぁ、そうなりますね、って答えて罪悪感と翼の目の前で嘘ついたことになんだか自分で落ち込んだ。

「翼、舞子さんを大切にな。劇団、頑張れよ。舞子さんまた遊びにきてね。」

親に姉弟、私にはもういない人たち。私を産んで亡くなった母と自殺した父、私の中で突如消えた愛情が翼の実家ではこんなに温かく見守ってくれてる。

私がしていることってなに?

そう思うと脱け殻のように思えてきた。

「まいこさん、ごめんなさい、こんなことなるなんて思ってなくて。」

翼、優しいね。私は嘘ついたよ。翼の家族に嘘ついた。なんでその事を攻めないの?怒ってないの?本気です。って言って本当は本気じゃなかった?違うよね。ホントに優しいだよね。私には優しい。

「ごめんね、嘘ついて誤魔化した」

「大丈夫です。姉が馴れ馴れしいから僕は気にしてないです。」

頷いて、電車の中で翼に寄り付いて寝ていた。翼も寝ている。つばさ着いたよ。って起こすと夜の9:00を回っていた。
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