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新・性生活
第26章 舞子と翼、遠くに連れて行って。
その瞳で見つめられたら、また大量の涙で翼の顔が水の色になって見えなくなった。

「バカ、つばさのバカ、なんで抱いてくれないの?バカ」

泣きながら小声で訴えると弱々しい拳でつばさの胸を叩く。翼は私の胸を荒々しく揉んでくる。

「まいこさん、僕も早くまいこさんを抱きたい。したいです。でも離れていくならしたくない。しないでもいいから離れないで」

「さんと敬語止めなからでしょ。泣いて求めてるのに抱いてくれないなんて、触らないで」

「まいこ、どうしたの?離れたい理由でもあるの?」

首を横に降るしかできなかった。翼はベッドに乗せてくれて裸の私に毛布を被せて腕枕で添い寝して、落ち着きを取り戻した私に、どうしたの?って聞くから正直に話をした。翼に怒って慰めてもらったのは初めてだった。

「なんで実家に連れていったの?」

「たまたま姉にあったからだよ。そんなつもりなかった。ごめん。」

「じゃなくてどうして故郷に連れていったの?」

「まいこにどうしても、見てほしかったから。好きな人と自分の過去を共有できる。って思うと嬉しくて嬉しくて。だからどこか連れて行って。って言われたときすぐに決めた。あの風景、綺麗だったね。あの時の坂道は学生の時に部活で人車して走ってたんだよ。現役には勝てないね。昔の思い出をまいこと共有したかった。でもまいこには迷惑をかけたね。傷つけてしまって、ごめんなさい」

翼にまたドキドキさせられる。いつも私のことを思ってくれる。私の心をいつも煽ってどうしよう・・・切なくなる。って思ってしまう。
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