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第27章 舞子の決断

「あきさん、食事をしましょう。」

和やかなムードで紹介された男性、さっき紹介された人なのに初めて会うような気がする。あれっ初めて会うよね・・・だよね？そう思っていたら 運ばれてきたパスタとパン。

趣味は？って聞かれて、ゴルフです。って答えようとした時、アウトドアが好きで、よくキャンプにいきます。あれっ？違うのにそうだった、バーベキューしたよね。

「あきさん？スリーサイズ教えて下さい」

嫌だよ。恥ずかしいから答えたくないです。って言うと胸のサイズを聞いてきてまた始まった。

「あきさん、目を閉じてリラックスして私を信じてください。私の声しか聞こえていないです。もっと私の方によって下さい。気持ちを私に預けるようにもっと私の近くにいてください。あきさん・・・いま、一人、本を読んでいます。独り言が言いたくなります。本を読んでると独り言を言いたくなります。私が10秒数えたら目を開けてください。本を読んで独り言が言いたくなります。1,2・・・・10」

目をあげると変わらない光景。プレートの横に置いてある一冊の本が気になった。開くとページには一文。

胸はなにカップですか？

「Ｃカップだよ。」


ヒップのサイズは？

「82だったかな。」


ウエストのサイズは？

「トレーニングしたから58ぐらいになってるはず。」

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「なにこれ？この本、誰の本？私は買ってないよ」

また高い乾いた手を叩く音がした。