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新・性生活
第10章 舞子と旦那・・娘は?
夜は私たちの家庭味、高田家のサバ缶カレーを用意して帰りを待った。

「お帰りパパ」

「おかえりなさい」

三人で話すとは思ってなかった旦那は慌ててテーブルに座ってくれた。

家族の大切な話だからをあなたと娘と過ごした17年を終わらせるの・・ごめんね。いつもわがままばっかり言って。

「もう別れて下さい。これで最後のお願い。」

娘をまっすぐ見て悲しい顔で伝えた。

「ごめんね。ダメなママとパパで」

娘はすぐに大粒の涙を流しながらボロボロ泣いてしまった。

「それは15年前の約束?」

そうよ。もうおしまいにしよう。私とこんな関係を続けてもしょうがないよ。

「・・・・ごめんな。」

旦那は肩で息をしながら泣いてる娘にも謝っている。

「私と私の父親のわがままにも付き合ってくれてありがとう・・」

旦那にそれだけ伝え、娘に夕食の準備を手伝ってもらった。

「わっ私はママと一緒にいるから・・」

そう言って私を泣かせてくれる娘にありがとうね。そう言って涙を流してしまった。

三人で重たい空気と一緒に高田家の思い出の味、サバ缶カレーを食べた。


娘の部屋で娘が眠りにつくのを待った。

何年ぶりだろう、娘の寝顔、大きくなって、お母さんは知らないけど、私はいいお母さんでいてあげられてるかな。ごめんね・・つらい思いをさせたね。

娘が寝たのを見てリビングにおりると旦那は土下座していた。

何してるの?止めてよ・・嫌だ。

「そういうの嫌いなの知ってるでしょ」

泣きながら謝って来た。

昨日も言ってたよ、椅子に座ってほしい。

「もう許してるよ。相手はあの人なんでしょ?」

ギャップを転がすとお土産?忘れ物?それとも返しにきたのかな?

「ごめん。まさか?これが原因なの?」

原因って何よ!!ふざけないで!!私は相当落ち込んだんだよ!!そう思ったけど冷静に答えた。

「夜な夜な出て行ってたのは知ってたけど、まさかあの人だとは思ってなかった。昨日、急に悲しくなってバカらしくなって寂しくなって怖くなったの。」

「少し怖かった」

そんな事を言う旦那を許してしまっている私がいる。
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