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新・性生活
第10章 舞子と旦那・・娘は?
予感が外れて欲しいと思いながらインターホンの画面、そこには誰も写ってなかった。

あの女が来たかと思ってビビってしまった。郵便物だろうと思い玄関をあけるとそこにいた。

行かなければよかった・・・あの女がうろうろしていた。

とっさにドアを閉めてしまった。

「まいこさん!・・」

聞こえてきた声よりも娘がいることを思い出しすぐに外に出た。

「まいこさん。ホントにごめんなさい。」

深く頭を下げて、目尻は赤くなっていた。

「まだ冷静に話せない。帰って下さい・・」

「私、まいこさんを侮辱してしまった・・・そんな事するつもりはなかった・・・ちゃんと順序を追って説明するつもりだったのに・・・ごめんなさい」

そう言ってポロポロ泣き出した。

泣きたいのはこっちだよ、家の前で止めてよ、早く帰って・・・・私の前から消えてよ。そう思ってしまった。

「落ち着こう。落ち着いたら、また話しよう」

嫉妬、怒り、憎い、悔しい、挫折、そういう涙と感情を我慢して話をした。

「はい・・・」

と言って帰って行った。

私は家に入りトイレに駆け込んだ。

何が侮辱よ!!何が順序よ!!何がそんなつもりなかったよ!!

私の車で何してたのよ!!悔しい!!

何年間騙されてたの?いつもあんなにやり取りして心の中では笑ってたの?人の旦那にちょっかい出すんじゃないよ!!

このクソ女がぁ!!

怒りで頭がおかしくなりそうだった、服を思いきり引っ張って太ももを拳でなんどもなんども叩く。赤く腫れても痛みより感情が勝って怒りで涙が出てくる。赤ん坊のように怒りに身を任せて静かに荒れる。

止めどなく出てくる感情と涙・・どうしようもないことなのに・・・そう思ったら悲しいオーラが沸いて床に座り混んで膝を抱えて泣いた。悔しい・・・もう終わったことだよ。


「ママ、大丈夫?」

娘の声で我を取り戻す。うん・・もう大丈夫だよ。練習いこうか・・・?そう言ってる私の声と表情をみた娘はどんなことを思ってたんだろう。

娘は励ましてくれているのか私にゴルフを教えてくれた。

一人になる心配が消えて行く。

これから二人で暮らせるようにしないと・・・卒業までもう少しだけ。

「明日はちょっとお出かけしてくるね。帰ってくる時間には家にいるから。」

明日は翼と会える・・・会えるよ。
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