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第10章 舞子と旦那・・娘は？

「お帰り。パパ。最近早いね。」

「一緒に食事にしますか？」

「そうだな。ありがとう。よろしくお願いします」

三人での会話、ホントに離婚するんだろうか？そんな雰囲気を感じれない夜だった。

娘は部屋に戻って行った。

昼間の話をした方がいいのか、思い出したくないけど逃げられないこと。

「昼間に来たみたいだね？ごめんな。嫌な思いした？」

「したよ。怒りで泣いてしまいました。今日も抱いてくれるの？」

「ごめん。もうひとつ話をしたいことがある」

潮対応ってもう私のこともう忘れたの？

「まいこと父親との関係にはビックリしたけど俺も女遊びしてたのは悪かったと思ってる。あれ以来、女遊びはやめた」

だからなに？そんなの私からしたら一緒だよ。本気だって聞くとまた私は悲しくなるよ。

「うちらの事情も知ってる。」

んっ！？全部、話したの？

「父親とのことは話してないよっ。離婚が決まってることを話したら・・」

「いやいやいやいや、やめてよ。そういう馴れ初め聞きたくないから！！止めて！！怒りたくないの。」

なに言ってるの？この男、鈍感にも程ある！！許してる。って現実を受け止めただけで気持ち的には全然許してないから。

「話ってなに？はっきり言ってよ。」

「実は・・・子供もいるんだ」

「はぁっ。！！痛っ」

勢いで電球に頭をぶつけてしまった。

「だっ大丈夫？」

大丈夫じゃないよ！！娘が起きると思いめちゃくちゃ睨んだ。ふざけやがっておまえら私に黙って子供作ってんじゃないよ!！

産むの？って恐る恐る聞いていみたけど子供には大人の事情は関係ないよ。

「ごめん、ごめん。好きなようにして。」

そう伝えた。くそぉ。やられた。そんなに深い関係になっていたなんて・・遊びだったらまだしも本気で子供までできてるなんて。

「一度、三人で話をしたい。」

覚悟を決めよう・・・・部屋に戻ろうとした時に旦那が言ってきた。

「今日も抱いてくれるの？ってさっき」

「子供の話きいて抱いてっていうと思う？今度はは私が浮気相手になるの？」

「ごめん。だよね。その・・まだ夫婦ってことだから」

音を立ててドアを閉めて、このマゾがぁ!!心の中で叫んだ。