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体育倉庫のハイエナ
第30章 30
 それからマモルとヒデアキは、腰を上げて仁王立ちに戻ると、まずはヒデアキが奈津子の頭を持って導き、自分がいる左を向かせた。

 すると奈津子は実に自然に大きく口を開けて、そしてヒデアキも実に自然に、その口に勃起したペニスを押し込んだ。

 そして奈津子は“オシャブリ”に及んだのだけれど、ここで奈津子は先達てレンヤから教え込まれた舌技を、披露した。

 唇を肉茎に密着させて、ペニスに思い切り吸い付きながら、じりじりと頭を引き下げる。

 そしてこの舌技が、ヒデアキを大いに喜ばせた。

 その舌技を二度繰り返された後には、ヒデアキは感激のあまりか声を張り上げて、奈津子の“オシャブリ”を絶賛した。

「すげえよッ!これでもかってくらい強く、チ×ポに吸い付いてくるッ!この女、マジでチ×ポが大好きなんだなッ!?」

 すると空かさずマモルが、同じ行為を奈津子に要求して、奈津子はそれに応じた。

 ヒデアキのペニスを口から離すや否や、真逆の右を向いてマモルのペニスを咥え込んだ。

 然る間に、同じ行為をマモルのペニスに施したのだけれど、そこで奈津子はさらに、奈津子自身の創意工夫を発揮して見せた。

 ペニスを喉元まで咥えて、強く吸いながら頭をゆっくり下げるところは同じだったけど、そこから再びペニスを咥え込む時、奈津子はペニスをのせた舌を左右に揺らしているらしかった。

 その事実を、マモルが先程のヒデアキに負けないくらい大きな声で、周囲に知らしめた。

「うわぁ!チ×ポの裏を、舌でくすぐってるぜ!ゾクゾクするよ!…男の喜ばせ方を知ってんだなぁ!」

 さらに奈津子は、マモルのペニスにこの行為を繰り返し施しながら、間違いなく意図的に、唇の端から涎(ヨダレ)を垂らして見せ、またこれも間違いなく意図的に――ブヒッとかブホホホとか、放屁にも似た下品な音や、ジュルルルと獣が舌なめずりする様な音を、周囲に聞かせた。

 そんな下品な模様が、この四人の男達を喜ばせると承知の上でのことだ。

 そんな具合に男達に平然と媚びることができるのも、奈津子がもう自尊心を完全に喪失してしまったからだろう。

 
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