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BeLoved.
第30章 【あなたがわたしをこわしたいなら】
「あああ……っ!」
彼の舌はやっと『わたし』に触れた。
待ちわびた刺激に体は悦び震える。
「!あ…んんっ!それ…っ、っあ…!」
優しい力で吸い上げられた突起。尖った舌先でつつかれ…転がされ。脚を封じられたわたしは逃げることができない。与えられる刺激は余すことなく全て伝わってくる。…快感として。
「いやああっ…んっ!…は…ぅっ」
その「いや」が拒絶でないのを彼はわかっている。その証拠に動きが止まる素振りはない。
…いつしか舌と秘部が密着する時間が長くなって。ちゃんと言えたことに対するご褒美とばかりに、愛撫はより丁寧になっていった。
「ん、う…、うぅ…んっ!」
ちゅくん、ちゅくん…と甘く啄まれる度に、垂れ下がった足が跳ね上がる。体も息もたまらなく熱い。包まれたままのブラの中では胸の突起も勃ち上がり、身をよじる度に布地に擦り付けられる。
「やあぁん…っ…い…ぃ……」
体じゅうが気持ちよくて。
嬌声は上がり続ける。だけど……
「ん、あぁ…っ、あうぅっ…」
もっともっと…ほしい。もっと触れられたい。
わたしの疼きにまで。靭やかで骨張った指で。
そして…貴方そのもので。
「れ…おねが…、…れぃ…っ」
その全てを哀願しかけた直後だった。
「──あ…っ!だ…め、だめ…っ」
同じ場所に繰り返し与え続けられた愛撫は、容赦なくわたしを絶頂へと駆り立てていったのだ。…またわたしだけ上り詰めちゃう…!一瞬過る羞恥心。だけどすぐにそれは期待へと姿を変えた。
一番気持ちよくなったあと、彼はわたしの欲しいものをくれる。一番欲してやまないそれを。
大好きな彼でわたしは満たされて
大好きな彼がわたしで満たされる
そんな幸せな瞬間が訪れる──はずだった。