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BeLoved.
第35章 【hey my friend.】
2.
「それじゃ…わたし、行くね。今日は楽しかった。ありがとう!」
「え~?あ~、お迎えくるんらっけぇ?」
そう。お迎えの時間である12時が迫っていた。
居酒屋を出た後、カラオケ行こーよ!と引き留めてくる紫に後ろ髪を引かれる思いでさよならを告げた…けど、彼女はかなり酔っている。もはや泥酔と言っていい。呂律も回っていない。
「あ~ん、超いーきぶ~ん♪」
おぼつかない足取り。彼女の足元は華奢なミュールだから、いつバランスを崩し転倒するか分からない。
「もうっ…飲みすぎなの!後先考えないところ変わってないんだから、紫は…!」
「らってお酒好きらしー、未結も好きなんらもーん。ひさびさ会えてうれりーもーん!」
そう言って紫はケラケラと笑った。…こんな状態で一人にさせるなんて、どう考えても危なすぎる。本人は終電で帰るって言ってるけど…心配。
…流星さま、紫のことも乗せていってくれないかな……。
「ほー、さんざ待たせた上にこの俺様を足扱いか。いー度胸してんな」
…ぐらいのことは言われるかなあ。さすがに俺「様」はないだろうけど……いや、何だかんだ言って流星さま優しいし、きっと大丈夫よね。
一抹の不安と淡い期待を抱きつつ、電話を掛けてみた。…出ない。数回の呼び出し音の後、留守番電話になってしまった。運転中かな。
仕方ない、このまま紫を連れていって直談判しよう。ダメならわたしが一緒にタクシーに乗って、紫を家まで送り届けよう。
そう決意し、「未結~、未結~」とまとわりついてくる紫の腕をしっかり取り直し、促した。
「…ほら、行こう!」
「それじゃ…わたし、行くね。今日は楽しかった。ありがとう!」
「え~?あ~、お迎えくるんらっけぇ?」
そう。お迎えの時間である12時が迫っていた。
居酒屋を出た後、カラオケ行こーよ!と引き留めてくる紫に後ろ髪を引かれる思いでさよならを告げた…けど、彼女はかなり酔っている。もはや泥酔と言っていい。呂律も回っていない。
「あ~ん、超いーきぶ~ん♪」
おぼつかない足取り。彼女の足元は華奢なミュールだから、いつバランスを崩し転倒するか分からない。
「もうっ…飲みすぎなの!後先考えないところ変わってないんだから、紫は…!」
「らってお酒好きらしー、未結も好きなんらもーん。ひさびさ会えてうれりーもーん!」
そう言って紫はケラケラと笑った。…こんな状態で一人にさせるなんて、どう考えても危なすぎる。本人は終電で帰るって言ってるけど…心配。
…流星さま、紫のことも乗せていってくれないかな……。
「ほー、さんざ待たせた上にこの俺様を足扱いか。いー度胸してんな」
…ぐらいのことは言われるかなあ。さすがに俺「様」はないだろうけど……いや、何だかんだ言って流星さま優しいし、きっと大丈夫よね。
一抹の不安と淡い期待を抱きつつ、電話を掛けてみた。…出ない。数回の呼び出し音の後、留守番電話になってしまった。運転中かな。
仕方ない、このまま紫を連れていって直談判しよう。ダメならわたしが一緒にタクシーに乗って、紫を家まで送り届けよう。
そう決意し、「未結~、未結~」とまとわりついてくる紫の腕をしっかり取り直し、促した。
「…ほら、行こう!」