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BeLoved.
第36章 【暴走】
堂々巡りの思考を自分の中で持て余しながら、彼の髪に触れようとした、その瞬間。
「──っあ!」
彼の左手が、下着の中に入り込んだ。…暖かい指が、割れ目に沿って宛がわれたのがわかる。
「すげー濡れてるよ」
「うそっ…、そんな…」
低い囁き。指を上下に動かされる度に、その言葉が嘘ではないことを証明する、微かな水音が耳に届いた。
「これ邪魔」
「いやっ…、あ……」
腰に腕を回され、下半身は持ち上げられて。生まれた隙間から、下着はあっさりと取り払われてしまう。
「ほら未結、見せて」
「いや……っ」
洗面台に乗せられたまま脚を大きく開かされ、剥き出しになった秘部が彼の眼前に晒される。
「すげーヒクついてる。痛いの好き?」
「…好きじゃ…なっ、やっ…見ないで…っ」
意地悪な言葉に耐えきれず、彼の視界から隠そうと膝を寄せても。
「勝手に閉じんなよ」
「…っ」
瞬時に両膝に手を添えられ、力任せに大きく開かれてしまった。…こんなに明るい所でこんな格好にされるなんて。とてつもない羞恥心に襲われ、両手で口元を覆い俯いた。
「──あー、あった。さすが俺」
何かを確かめるように自分の体のあちこちに触れていた彼。上着の内ポケットから出されたその手の中には…見慣れた避妊具があった。
「入れるから」
「ぇ…、…え?!」
そしてその宣言。濡れているとはいえ、そこはまだ触れられただけ。受け入れるために慣らされてはいない。
なのに、もう…?
もう、彼が…わたしの中へ…?
戸惑うわたしに構うことなく、彼は片手と歯を使い器用に避妊具の封を切った。そして中身を手早く自分自身に装着させる。
いつの間にか寛げられていた下衣から姿を現していた彼自身は…起ち上がり、脈打っていた。
「あ……」
こんな状況でも。
”雄”を目の当たりにしたわたしの中は疼いた。
…受け入れたい。欲しい…
…わたしのものに、したい…
「…エロい顔」
見透かしたような意地悪な呟きのあと。台に足を開いて座った姿勢のまま。入口にその熱い先端が宛がわれたと思った直後。
彼は一気にわたしを貫いた。