この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
BeLoved.
第36章 【暴走】

「──…んっ!」

反射的に左手の甲で口元を覆う。

部屋を出た時、麗さまは熟睡していた。壁だって薄くはないし…確かこの位置にはクローゼットがあったはず。

でももし、起こしてしまったら?
『彼』がここに来てしまったら?

今夜は麗さまがご主人さま。だけど
今わたしを抱いているのは流星さま。

何が起こるかなんて考えるまでもない。
…何としでても避けなければいけない。

そう思い必死に全てを圧し殺したのに。


「…未結」

彼は容赦なく踏みにじるのだった。



「りゅ…っ…──ひぁっ」

一気に引き抜かれた彼自身。内側を擦られ甘い悲鳴が漏れた。
もちろん解放された訳じゃない。彼はわたしを床に下ろし鏡の方に向かせると、手首を後ろ手で一纏めにし、痛みを感じるきつさで縛り付けた。
彼の誕生日に、わたしが贈ったネクタイで。

「あ。いーな、こんなのも」
「…!」

拘束よりも彼の言葉が恐ろしかった。
愉しんでいるのがわかったから。

「っ、あ…」

長い右腕が上半身に回され抱き寄せられる。 そして片足だけが洗面台に乗せられる。
さっきまで満たされていたのに、中途半端な所でお預けを喰らってしまった秘部が晒される。

見えないけど…分かる。だらしなくひくついて、淫らに潤っているのが。彼は愛おしむように指先で触れた。

「今度後ろからな」
「──!あぁ…っ」

耳のそばでの囁きの後の、鈍い衝撃。そこは難なく彼を迎え入れた。再び満たされる悦びに打ち震えながら。
彼にはもう知り尽くされている疼き。それを抉るように…わたしが大好きな動き方で、攻め立てられる。声を出さないのも、感じないのも、むり…

「んぁっ…、ああっ…」
「ほら未結。見ろよ」

『見ろ』命じられた先には、鏡。そこに写るものは。
彼に貫かれ、乱れきった姿で悦びに目を潤ませ鳴く一人の"雌"。…わたしの姿。

「──いやああっ!」

襲い来る羞恥心。耐えかねて目を閉じても…彼は許さない。

「見ろって。ほら、目ぇ開けろよ」
「やだ…っも…やだあっ」
「開けろっつってんだろ!」

苛立ちが剥き出しになった恫喝。強制的に見させられた鏡の中…彼と目があった。
真っ黒で鋭くて、居抜くような三白眼の瞳と。

「──未結、答えろ」

そして彼は…『それ』を問いたのだ。

「俺と麗。どっちがいい」
/404ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ