この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
BeLoved.
第37章 【暴走の果て】

「オイ麗、羅々姉の旦那、マジで未結に手ぇ出さねーだろーな」
「ボンクラ。言ったろ。お義兄さんなら絶っ対大丈夫だ。あの人姉ちゃんにしか興味ないドMの忠犬だから、誰かよりよっぽど信用できる」
「ほー。で、誰かってだれ」

すぐそばにわたしが居ると気付いていない二人は、素の会話を交わしている。
それは全く普段通りというか……というか…どうしてあんなにも普通なの。あの日あの時のあの一触即発の雰囲気は何処にいったの…?

そこは長い付き合いだから?…うん、たぶん、わたしが居ない間に何らかの『動き』はあったんだろうけど…それにしたって。

「……」

『麗と俺どっちがいい』
『──流星より好き?』

…あの問いにだって答えていないのに。…答えだって出ていないけど……待って待って。勢いで帰っては来たけど、何から話せばよかったの?どうするつもりだったの?わたし。
今更頭の中をこんがらがらせていた時だった。

「麗ー。俺ついに幽霊だけじゃなくて幻覚まで見えるよーんなったぞ」
「安心しろよ俺にも見えてるから」
「!」

彼らは揃って振り向いていた。

「たっ、ただ、ただいま、帰… …?!」

ました。語尾まで言うことは叶わなかった。
何故なら。

「ごめんなさい」

彼らが揃ってわたしに頭を下げたから。
/404ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ