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BeLoved.
第9章 【Master Bedroom. 1 】
とは言え、断るわけにはいかない。その条件を飲んだわたしは横たわり、可能な限り全身の力を抜いた。これから与えられる、指よりも遥かに重い衝撃に備えて。
「っ……」
彼はわたしの足を左右に開くと、息を吐きながら腰を沈めていった。わたしへの入口を見つけた彼自身は、そのままじりじりと奥へと突き進んでいく。わたしの望み通り、少しずつ、ゆっくりと。
「…痛くない?未結」
「…っ、…はぃ…っ」
心の準備をしていたとは言え、圧迫感には逆らえなかった。痛みはないけれど、呼吸は浅く不規則になり、目も潤んでいたかもしれない。
彼自身の先端の…一番太い部分が、わたしの中に入り込んだ直後だった。
「──あ!?……ひあぁっ?!」
それまでの緩やかな動作が嘘のように、彼はわたしを一気に貫いたのだ。
突然の衝撃に、シーツをきつく握りしめ悲鳴をあげてしまう。彼はそれでも躊躇うことなく自分自身を突き立てる。その刺激はあまりにも強すぎて…目の前がチカチカするほどだった。
「やあぁっ…?!やさしく…っ…て…ぇ!」
「…我慢できねーって」
俺十分頑張ったし。なんて。
悪びれた様子は全く無い。抗議の声も届いていない。膝の下に腕を入れられ、足を更に大きく開かされてしまった。
「未結が可愛すぎんのが悪りーの」
「そんな…っ、ああんっ!あ…っ、ううぅっ!」
彼のお望み通り、より深くまで辿り着いたそれは、何度も何度も突き立てられた。まるでわたしを征服するように。
「やぁ…っ、やだぁ…っ、いやあ…っ」
その衝動に耐えきれず、情けなくも泣いてしまった。彼の腕の中で、喘ぎながら。
「…やべーな」
彼の呟きが聞こえた。同時に、激しかった動きも止まる。もちろん、終わった訳じゃない。
「未結、来て。今度おまえ上」
「え…あ…っ?、やああっ…」
深く深いところまで、繋がりたい。
あたたかさに溺れたい。浸りたい。
そんな欲があったのかもしれない。
横になった彼の上に、わたしが跨がる。この体勢はわたし自身の重みと…愛液とで、すんなりと最奥までの侵入を許してしまう。身体中がびくびくと震えた。
「すげー…俺の根元まで喰われてる」
「いやああ……っ」
しかもその全ては、余す所無く彼の眼前に晒される。わたしの中で、彼がまた形を変えたのがわかった。