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LaundryHeavenly.
第14章 Heavenly.14



「──っは?…あ?──あ"あ"っ?!」

突如走った違和と痛みのせいだろう
王子は困惑と怒りの混じった声を上げた。

直後、身体が軽くなった。
王子が私から身を引いたのだ。

「テメェ……レノ!!」

殺意を色濃く滲ませた怒号は
私の身をすくませる。
殺意を色濃く滲ませた瞳は
私の身を縛り付ける。

だが私は臆することはなかった。
決して目を離さなかった。

刃は王子の首の後ろ
首の骨のすぐ脇に突き刺さった。

溢れ出すおびただしい量の鮮血。
刃を抜けばその量はもっと増える。

それをわかっているからだろう。
王子は刃ごと傷口を押さえていた。

「っクソが……殺してやる!」

片手をこちらに伸ばしてくる。
その掌も血で染まり穢れていた。

私はそれからも目を逸らさなかった。

「……」

『ただそこにいたから』そんな理由で
たくさんの人間を殺めてきた手。

『愉しみと快楽のため』そんな理由で
たくさんの人間を殺めてきた手。

『殺した後は犯したい』そんな理由で
私を犯した手。

『気に入らなかった』 そんな理由で
私のサラサを殺めた手。

他人の血で染まった掌は今。
他の誰でもない、王子自身の血で
染まっていた。

「っあ"~!!クソが!熱い!熱いんだよ!」

痛みと…熱さに苛まれ、王子は半ば
錯乱状態に陥っていた。

だんだんその瞳から光が失われていく。

はっきりわかった。

私の中の『この思い』が

果たされる時が…来たのだ。
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