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LaundryHeavenly.
第3章 Heavenly.3
不躾すぎる問いをぶつけてきたとは思えない、まっすぐなハイジさんの瞳。
捕らえられたかのように私は硬直した。
「答えて。はーやーく」
「!…い、いいえっ!」
それでも、奴隷としての習性か。
命じる言葉に逆らう術など持っていない。
まして恩もある。私は正直に答えた。
「そっか」
あっさりとした反応の彼。
そして口元に手を当て、何かを考え込んでしまった。
私には以前、懇意になった男性がいた。
体の関係も、その時初めて結んだ。
ただ、それきりになってしまったけど…。
でも、なぜ今、そんなことを聞かれるの?
顔から火が出そうだった。
狭い空間を満たす、不穏な空気。
気のせいだろうか。普段のハイジさんとは
雰囲気が異なっている気がした。
「で、レノちゃん。ものは相談なんだけど」
ああ、また。
ハイジさんはまっすぐ私を見据えている。
さっきと同様、童顔に似つかわしくない
鋭い視線で。
「君、45部隊専属の娼婦にならない?」