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第4章 Heavenly.4

「いい子だね」

ご褒美とばかりに与えられた言葉と
額への優しい口づけ。
『検分』は再開された。

「…んんっ…」

口づけは素肌を啄みながら下っていく。
不規則に与えられる刺激と、見た目より柔らかい彼の髪の毛が触れる度、くすぐったさに身をよじった。

やがて彼が辿り着いたのは…
私の大切なその部分。
脚と脚の間の、暖かな箇所。

「脱がせちゃうね」

指をかけられ、下着は器用に取り払われてしまった。
両方の内股に手を当てられ、有無をも言わさず開かされてしまう。

「っ！」

『その部分』が晒け出された。
さっきとは比べ物にならない
とてつもない羞恥心が私を襲う。

大丈夫、これはあくまで『検分』
私が使い物になるか調べるだけ。

それにこれがこれからの私の仕事。
恥ずかしさなんて捨て去るんだ…。

閉じそうになる脚から意識をそらすため
頭の中で何度も何度も、そう繰り返した。


「こっちも綺麗な桜色だね。形もいい」
「あ……」
「触るよ」


骨張った手が、割れ目に触れる。
自分でもほとんど生理的な理由でしか触れない場所に、他人…男性の指が触れている。
そう考えただけで居たたまれない気持ちになった。