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LaundryHeavenly.
第10章 Heavenly.10
「褒めてるんだよ?」
「!った……」
宥めるような声の直後、鋭い痛みが走った。
彼の指先が、胸の突起をつねり上げたのだ。
「ゃ…っ、痛…」
「うん。そーゆーふーにしてるもん」
あっけらかんとした反応に言葉を失った。
「ねえ、これは?痛い?」
「!ひあっ」
立てられた爪が食い込む。ただでさえ敏感な場所なのに、今は愛撫を受け続けて勃ち上がった状態。そんな場所への容赦ない刺激に、悲鳴が漏れた。
「はは…、かーわいー」
彼の問いを肯定する私のその声に対し
耳元での囁き。背筋に冷たいものが走った。
…この人は、相手に痛みを与えることで
興奮を覚える性質(たち)なのだろうか?
「いや……っ」
出血させないぎりぎりの力加減で爪は食い込み、抉るような動きをする。
私は痛みに強いわけじゃない。
痛みを与えられ悦びもしない。
怖い。逃げたい。だけど…
どこかで安堵している自分もいた。
ひどくされる。好きな様に扱われる。
それはとても悲しくて辛い事だけど
私が何者なのかを知らしめてくれる。
私は娼婦になったのだ。
だから、これでいい…。
「こっちもね」
「…!ん…」
彼が自分の足を開く。上に座らされている私の足も、必然的に開かされた。
下着を着けていない秘部が剥き出しになる。
「…っ!…あ…」
胸を弄んでいた指は肌を下り、秘部の割れ目に触れた。反射的に跳ねてしまう四肢。
彼の指は構うことなく、まだ硬く閉ざされているその場所を沿うように上下した。
「レノちゃん、ナカ派なんだよね」
それは、本当に、突然。
慣らされるどころか、潤いも何もない入口を割り、中指が無理やり侵入してきた。
「う……っ!…っ…」
あがりかけた悲鳴は唇を噛んで殺した。
この寝台での主導権は彼が持つ。だから
どんな痛みでも受け入れるしかないのだ。
相手の望みには全て従う
それがこの寝台での、掟。
守らなければならない。
私がここにいるためは。