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猫彼女。
第1章 cat.1

首筋に舌を這わせ続けながら、胸の先端への布越しでの愛撫を再開する。
えりさはぴくん、ぴくん…と、時折体を跳ねさせ、吐息を漏らし続けた。

えりさは胸を弄られるのが好き。
こんな、布越しなんかじゃもどかしくて堪らないはず。


「や…あ……あっくん…っ」

声が甘さを増してきた。
何を求めてるかわかる。
でもダメだよ。

胸を刺激する右手はそのままに。下ろした左手はえりさのジーンズへ。
ホックとファスナーを開け、前を寛げさせると、俺はえりさの体を反転させ向かい合った。

シンクに凭れるようにして立つ彼女の足元に、膝をついてしゃがみこむ。
そしてそのまま、留めるものがなくなったジーンズを一気に膝の位置まで引きずり下ろした。


「や…、ま、まって!シャワー…」

俺が何をしようとしているのか。
えりさは瞬時に感づいた。
少し力のこもった抗議の声が耳に届く。
足も閉じられてしまった。


「いいよ。いらない」

そこは、男の力。
痛みを与えないよう加減しても、易々と左右に開かせることができる。

俺はね、えりさ。
唾液よりも肌よりも汗よりも甘い
えりさそのものを、味わいたいんだ。

そんなことできるのは俺だけだって。
安心したいんだよ。
俺は君みたいに強くないから。
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