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メンズミーティング
第4章 はじめまして。
「そーだ。ちょっと、麗!あんたに家政婦さん紹介してあげる!感謝しなさい。支払いはあんた持ちね」
「は?家政婦?要らないんだけど…いって!」
あたしの好意を無にする気かと頭を叩かれる。ほんのついさっきまで死にかけていた人間にも、この女は本当に容赦がない。
こんな姉もらってくれたお義兄さんには感謝と尊敬しかねぇよ、ほんと。
「うちでお願いしてる人に来てもらうわね。朝比奈さんていうの。ご年配だけど凄く仕事できる人だから安心しなさい。いいわね!失礼すんじゃないわよ!」
「ああ……はい」
姉貴は歯科医師。その旦那である義兄は企業の重役で、お互い多忙。
そのため平日の家事は通いの家政婦に一任しているらしい。とりあえず明日来てもらう、と告げられた。
自分の空間に他人が入り込むのは気乗りしないが頷いた。これ以上楯突く元気は今の俺にはない。何で合鍵持ってるのかも、もういいや…
それに、帰り際に言われた言葉には正直期待が募った。
「ご飯、すごく美味しいから」