この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
メンズミーティング
第12章 hey my friend. 3. 2:05am

でも、何故だろう。冷静になって振り返る。
何であたし、ネタばらししてんの?

今までのクズ男らと同様、あたしからこの男に誘いかけて、未結から離せばいいのに。
ただ単に、未結を外の車内に一人で置いてきたから心配で…ってだけじゃない。

それ以上のもの──ああ、わかった。

『未結がこの男を好き』だってことを
あたしが思い知らされちゃったからだ。

未結があたしを見るときと、この男を見るときの表情。全然違った。
恋をしてる女の子のものだった。
この男のこと、本当に好きなんだね……

今までのクズ男たちと同じことしたら、間違いなくあたしは未結を傷つけ、嫌われ、最悪未結を失ってしまう。

二人の間にあたしが入り込む余地なんてない。でも張り合いたかったんだ。

あたしのだったのに。
あたしだけの未結だったのに。

──ああ、なんであたしは男じゃないの。
未結のこと、誰よりも大切にして
幸せにしてあげられるはずなのに。

未結のこと、こんなに好きなのに。

──────────

「ふーん」

感情のこもらない冷たい声が耳に突き刺さる。そこで我に帰った。

いつの間にか、男の雰囲気が変わっていた。
射貫くような鋭い眼差しが、あたしを見つめている。不覚にも、ぞくりとした寒気を感じてしまった。

「何か、する気ですか?大声出しますよ?」
「どうぞ?ここまでの会話録音してるから」

…!信じらんない。
睨み付けた先。男の手の中にはICレコーダーがあった。どうやらボトムスの後ろポケットに仕込んでいたらしい。
/101ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ