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メンズミーティング
第21章 ここまでバカとは思わなかった。
スマホ向けて、まず名前と歳を聞いたのは…なんだろうね。もう職業病かもしれない。
相手が今後『おどし』てきた時の保険。
未結なら絶対しないってわかってるし、させないけど。
「…好きな人、なら…」
名前も歳もあっさり答えちゃったのに
「彼氏はいる?」で、やっぱり詰まっちゃうんだね。
…大丈夫。その『代わり』は、ちゃんともらうから。
ねぇ、ほら、おしえて、未結。
どうされるのが好き?『俺』に。
餅みたいで美味しそうなほっぺたに、片手で触れて。未結のおっきな瞳を見つめる。
そうすれば、元々嘘が下手くそな未結は勝手に追い詰められてくれて、いつも以上に素直になってくれるから。
「…キス、したり…」
「うん」
「抱きしめ…られたり」
「うん」
「……なめられたり…」
「うん」
おどおどしながら、ひとつひとつ伝えてくれる未結。
素直さが仇になってる。言葉にして口に出す度に、思い出しちゃってる。『それをされた時』のこと。
画面からでもしっかり伝わるよ。かわいい。
「奥…、……の」
──奥、いっぱい突かれるの。最後、蚊の鳴くような声だったけど、確かに聞こえた。
〰️〰️あぁ、やばいな、勃っちゃったよ。丈の長いシャツ着ててよかった。隠せる。まだ格好つけていられる。
だけど、本能だけは抑えられない。未結が欲しい。
下手すれば突き飛ばしそうな勢いになるのを堪え、努めて優しく寝かせていく。
ねえ、お願いだからそんな目で見上げないで。
いま必死に抑えてるんだから。
君の体中舐め回して味わい尽くして
噛み付きたくてたまらないんだから。
未結がさっき教えてくれたこと、全部してあげる。
だから、今は俺だけのものになって。未結ちゃん。
「未結、見て」
促した先には…自撮りでの録画状態にしたスマホ。
「、ん…」
覆い被ってキスをした。
現実の未結にも──画面の中の未結にも。