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縁
第9章 悪い癖
辰は絢音にすみれの世話を押し付けておきながら、好きな事を言っている。
絢音は亡くなった百合子の事を思い出し、ちょっと腹が立ってきた。
「辰さん、そんな事言っちゃ駄目、証拠がなくても、百合子お姉さんは辰さんの事が好きだった、だからこの子を……、百合子お姉さんに対して少しでも悪いと思うなら……その位は我慢しなきゃ」
「お、おお……、いや、そりゃあな、俺だって少しは反省してる」
辰は決まりが悪くなって苦し紛れに言い訳をした。
絢音はどうしようもない人だと思ったが、今回遂にこんな事になって、辰も一応反省しているんだと思い、気持ちを切り替えて続きを読んでみた。
2ヶ月だとまだ首がすわってないらしく、抱っこする時に支える必要がある事や他にも注意しなければならない事など……。
絢音は一生懸命目を通した。
そうするうちにすみれがぐずりだし、絢音は早速オムツ替えをやってみた。
「うーんと、これをこう巻いて……」
慣れないとなかなか難しく、本を見ながらやった。
少々手間取ってしまったが、なんとか上手くできて元通りに産着を着せ、すみれを抱っこしてみた。
「あー、あー」
絢音は亡くなった百合子の事を思い出し、ちょっと腹が立ってきた。
「辰さん、そんな事言っちゃ駄目、証拠がなくても、百合子お姉さんは辰さんの事が好きだった、だからこの子を……、百合子お姉さんに対して少しでも悪いと思うなら……その位は我慢しなきゃ」
「お、おお……、いや、そりゃあな、俺だって少しは反省してる」
辰は決まりが悪くなって苦し紛れに言い訳をした。
絢音はどうしようもない人だと思ったが、今回遂にこんな事になって、辰も一応反省しているんだと思い、気持ちを切り替えて続きを読んでみた。
2ヶ月だとまだ首がすわってないらしく、抱っこする時に支える必要がある事や他にも注意しなければならない事など……。
絢音は一生懸命目を通した。
そうするうちにすみれがぐずりだし、絢音は早速オムツ替えをやってみた。
「うーんと、これをこう巻いて……」
慣れないとなかなか難しく、本を見ながらやった。
少々手間取ってしまったが、なんとか上手くできて元通りに産着を着せ、すみれを抱っこしてみた。
「あー、あー」