この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
縁
第11章 悲しい性
「へへっ、いっつも悪ぃな」
ヤスは箸を持って早速食べ始める。
「いえ、お茶いれてきますね」
絢音は軽く頭を下げて炊事場に向かう。
「おお、悪ぃな、絢音ちゃんは今日も食べねぇのか?」
ヤスはふと疑問に思って聞いたが、絢音は2人とはずらして食事をとるようにしている。
そうしないと、一緒に食べたら食事中に動かなきゃいけなくなるからだ。
「私は大丈夫です、適当に食べますから」
絢音はやかんをコンロに置いて火をつけ、ヤスの方へ振り向いて言った。
「そうか……、しかしうめぇな、辰の奴、こんないいもん食ってたのか」
ヤスは甘辛い煮魚に舌づつみを打ちながら、辰を羨ましく思っていた。
「そんなたいしたもんじゃ……、辰さんが色んな食材を買ってきてくれるから、凄く助かってます」
絢音からすれば、有り余る程の様々な食材は、今でもやっぱり宝物のように感じる。
「あいつ、朝っぱらから店に行って店主を叩き起こしてるらしいな」
「はい……」
辰は一番初めに食材を調達しに行った時、早朝から買い出しに行ったが、それは現在も継続されていた。
ヤスは箸を持って早速食べ始める。
「いえ、お茶いれてきますね」
絢音は軽く頭を下げて炊事場に向かう。
「おお、悪ぃな、絢音ちゃんは今日も食べねぇのか?」
ヤスはふと疑問に思って聞いたが、絢音は2人とはずらして食事をとるようにしている。
そうしないと、一緒に食べたら食事中に動かなきゃいけなくなるからだ。
「私は大丈夫です、適当に食べますから」
絢音はやかんをコンロに置いて火をつけ、ヤスの方へ振り向いて言った。
「そうか……、しかしうめぇな、辰の奴、こんないいもん食ってたのか」
ヤスは甘辛い煮魚に舌づつみを打ちながら、辰を羨ましく思っていた。
「そんなたいしたもんじゃ……、辰さんが色んな食材を買ってきてくれるから、凄く助かってます」
絢音からすれば、有り余る程の様々な食材は、今でもやっぱり宝物のように感じる。
「あいつ、朝っぱらから店に行って店主を叩き起こしてるらしいな」
「はい……」
辰は一番初めに食材を調達しに行った時、早朝から買い出しに行ったが、それは現在も継続されていた。