この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
第11章 悲しい性
しかし、いざ来てみれば、売春宿にいると思われた絢音は、どの宿にも居なかった。
ようやく得た情報で、ここを仕切るヤクザの家にいる事がわかったが、父親は辰に囲われていると思い込んでいる。
辰は憤慨して否定したが、父親は信じなかった。
絢音はとっくに手をつけられている。
そうでなければ、ヤクザが何もせずに子供を置くわけがない。
そう信じて疑わなかった。

絢音に取り入ろうと思い、会いに行く時は酒を飲まずに行くが、それ以外はやっぱり酒を飲んでいた。
働かずに遊んでいるのだから、辰に貰った金も残り少なくなってくる。
父親は町に一件だけある金貸しのところへ行き、自分は絢音の父親だと明かした。
金貸しは辰と絢音の事を知らない。
何の事やらさっぱりだと言って相手にしなかったが、ご丁寧な事に……父親は金貸しに事情を説明した。
内容は今までの経緯だが、自分に都合の悪いことは無しにして、持病があると嘘をつき、さも苦労してきたかのように作り話を並べ立てた。
金貸しは父親の話を黙って聞き、辰と絢音の事を知って驚いた顔をしたが、父親はここぞとばかりに金を貸すように言った。
だが、金貸しはフラリとやって来た男の話を鵜呑みにする程、お人好しではない。






/158ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ