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第12章 成れの果て
◇◇◇

絢音はできるだけ栄養のある物を……と思い、卵や肉、魚を沢山使ったおかずを作り、弁当箱に詰めた。

弁当箱を置き、空箱を回収する。
そんな日々が漫然と続いたが、ある日、父親は酒欲しさから無銭飲食をしてしまった。
駐在所に連れて行かれそうになったが、たまたま辰がそれを見かけ、金を払って事なきを得た。

辰は空き地に父親を連れて行った。
空き地には積み重ねられた材木がある。
父親にそこへ座るように言って自分も座り、この機会にじっくりと話をする事にした。

「俺なんかほっときゃいい、逮捕されて刑務所に入りゃ食いもんにゃ困らねぇ」

父親はどこまでも投げやりだ。
辰はボロボロに薄汚れた父親を見て、深いため息をついた。

「あんたが何故そうなったか、そんなこたぁ知らねぇ、けどよ、少しはまともに生きようって思わねぇのか?」

自ら乞食に成り下がる……。
辰は父親の気持ちが理解できなかった。





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