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第3章 見て見ぬふり*レイプ紛い18禁
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辰が怪我をしたわけじゃないが、絢音は不安な気持ちで辰の帰りを待っていた。

それから一時間程経って辰が戻って来た。
絢音は玄関まで迎えに出たが、どういうわけか、辰は若い女を連れている。
何か嫌な感じがして、後ずさりして2人から離れた。
辰があの男をどうしたのか、それも気にはなっていたが、それよりも……女を連れて来た事がショックだった。
何故ショックなのか自分でも分からなかったが、2人からできるだけ距離を置きたい。
身を縮めて窓際に座った。

辰は押入れを開けると、畳に向かって無造作に布団を放り投げた。
一体何が始まるのか、絢音はおっかなびっくりな心境だったが、辰は布団の前で服を脱いでサラシのみの姿になった。
裸は着替える際に何度か見ていたので、たいして驚きはしなかったが、辰は女の腕を掴んで布団に引きずり倒した。

「きゃっ!」

女は辰の下敷きになり、腕に抱かれて怯えている。

「へっ……、お前、客を嫌がってるらしいな、俺がちゃんと客をとれるように、体に教え込んでやる」

辰はなにかを教えると言って女の着物に手をかけた。

「あっ、いや、やめて……!」

女は酷く嫌がり、絢音は女が可哀想に思えてきたが、それとは別に……変にドキドキする。

「うるせぇ!おとなしくしねぇか!」

辰は怒鳴って女の頬を2、3発叩いた。

「うう……」

女は涙を流しているが、叩かれて抵抗するのをやめてしまった。
辰は絢音が見ていようがお構い無しで、女の着物を剥ぎ取って脇へ投げる。
絢音は正座して微動だにせずに成り行きを見守った。
女は自分よりは年上に見えるが、街角に立つ派手な女より若く、野暮ったく感じる。

「い、いや……」

辛そうに眉を歪めたが、この女はさっきの騒動で辰が置屋から貰った女だった。
女を刺した男は流れ者のチンピラだった為、辰はドスで男の小指を切り落とし、落とし前をつけさせた。
その礼で女将がこの女を辰に渡したのだが、女は16になったばかりで2度客をとっている。
ところが、いざ交わろうとしたら客を拒絶するので、置屋の女将は客から文句を言われて困っていた。
だから、騒動をおさめてくれた礼に……と言いながら、この機会に辰に慣らして貰おうと思いついたのだ。
女は豊満な体をしている。
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