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第1章 終わりと始まり
翌日、家に見知らぬ男がやってきた。

「こりゃどうも、お迎えにきやしたぜ旦那ぁ」

男はもみ手をしながら父親に声をかける。
絢音は人相の悪いせむしの男を見て怖くなり、父親の陰に隠れた。
だが、父親は振り向いて手を伸ばし、絢音を自分の前にやった。

「ああ、この子だ、なかなか可愛いだろ?」

父親は男に向かって言ったが、絢音は何故自分の事を男に紹介するのか、不思議に思って父親を見た。

「ああ、悪くねぇ、ちょいと幼いが、磨けば上玉になる」

男は彩音をジロジロと眺めて言った。

「父さん……」

絢音は不安になって父親に声をかけた。

「絢音、今日からこの人の所で働くんだ」

父親は当たり前のような顔をして説明した。

「えっ?」



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